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子供が麻雀を学ぶメリットとは?


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父は自衛官の一尉(軍隊の大尉)、母は専業主婦。小学生のころ、静岡県御殿場で暮らしていたが、急に父が転勤となる。行き先は東京の練馬だった。たまたま母の兄が、埼玉西部に土地を持っていてくれたことで、そこを譲り受ける。そうして家を建てた。

このとき母の姉、その長男は大学受験に失敗し、下宿先を探していたのだ。経緯はよく知らないが、父はその息子の下宿をオーケーしたと思える。私にとって従兄にあたるA、同じ部屋で一緒に暮らす羽目となった。そのA、9ヶ月後には早稲田大学理工学部に入学する。大学に入ると彼は急に家で麻雀をやろうと提案したのだ。もともと麻雀好きな父はすぐにその話に乗ったようだ。それからというもの、毎週日曜の午後は、家族3人とAで麻雀をやった。

不思議なのは、父。麻雀について何も教えないのだ。彼がやったことは「麻雀の遊び方」という本を買ってきたこと。小学5年生の自分にとって、この本は漢字ばかり。けっこうハードルが高かったと思う。だが、ゲームとはいえ負けるのは悔しい。それで懸命に学んだことは確かだ。

*ハンデをつけてくれた!
麻雀では、牌を揃えてカタチになれば和(あ)がりと言って、他の対戦者から点棒をもらうことができる。ただし、ルールのうえで役が一つ以上なくてはいけない。そのため、さまざまな役を覚えるのだが、なかなか初めは作れないのだ。このとき「ハンデ」として、「役無し」でもいいとしてくれた。

基本とする「アガリ形」は、人の身体と考えればいいだろう。頭と両腕と両足である。頭は、首と頭部の2つ。足や腕は3つに分かれている。2 +3 +3 +3 +3 = 14、つまり同じ牌2つと、同じ牌3つまたは「2・3・4」や「6・7・8」の三つの並び形を四つ、この組み合わせとなるので覚えやすい。

簡単な役は、「1」と「9」と字牌「東南西北白発中」がないカタチ。もしくは役牌「白発中」または自分の場(席)その風牌、同じものを3つ揃えれば良いのだ。これならば誰でも覚えられるはず。子どもの私にとって、普段しかめっつらの父がハシャグ姿、それが何よりも嬉しかった。

*点数計算を覚えた!
麻雀の基本、計算には「符」を覚えなくてはいけない。「頭」に符がつく場合、つかない場合。同じ牌3つを「刻子(コーツ)」と言うが、これには必ず「符」が加算される。さらに4つ揃えれば「槓子(カンツ)」と言って、さらに符は多くなり、点数もふえる。 

面白いのは、すべて2の倍数であること。だからいつも、2.4 .8.16.32 .64…と、空んじて言えるようになった。符計算で大事なのは「基本符」である。必ずもらえる基本符20と覚えよう。この基本符、誰からも牌を貰わず(鳴かず)、自分以外の他家が捨てた牌で、あがれば「+10符」が加わり、30符となる。ここにコーツやカンツなどの符を足すのだ。

これらの計算を瞬時にやらなくてはいけない。このため、かなり頭を使うと言える。「麻雀ができる」という人でも、およそ半分が点数計算できない。脳トレ麻雀や健康麻雀であれば、それでも良いが、本当のところを言えば、自分ですることになっているのだ。

*麻雀で数学が得意になる!
麻雀をやったことの最大のメリットは、数学に親しみを覚えたこと。数字の面白さに気づいたのだ。素数なども空んじて口で言っていた。これも麻雀の影響でそうなったのだと思う。算盤は習わなかったが、頭に数字を浮かべ、暗算することができた。

さらに3桁4桁同士の掛け算や割り算、大まかな答えもすぐにわかる。こんなメリットは今でも役立つ。書棚を自分でつくる時、庭に花壇をつくるときにも、すぐに数字を思いえがく。買い物などでも、カゴに入っている商品の合計、これがおおよそいくらか?こんなこともすぐ分かるのだ。

*まとめ
10数年前に始めた太極拳。用語はすべて中国語である。これも麻雀が役立った。武術の型にそうとうする一路84種、その名称を覚えなくてはいけない。それが何故か簡単に頭にはいったのだ。「習うより慣れろ!」という言葉がある。麻雀は基本「中国文化」、太極拳であり、麻雀でもそれは一つの考え方に基づくものと言うことだろう。

子供のころ、異文化を体験させるのは良いことと言える。頭をより柔軟にするのだ。我家の親は、多分そんなことは考えなかったはず。だが、自分としては子供の時に学んだメリットは多かった!そういまでは思う。

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