サイエンス『瞑想の科学』 心を落ち着かせるには!
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#脳科学 #マインドフルネス
現代人、精神疾患に悩む人が増え続けている。どういうことなのだろうか?最近変わったことと言えば、スマホを使うことにより情報過多となったこと。電車の中でもほとんどの人がスマホをいじっている。これでは頭を休める時間は無い。多分そんなところから、精神に異常をきたしているのだろう。
SNSも非常に発達した。友達との交流も、ほとんどがネットのうえでのこと。人と人とが直に付きあう!これがなくなったと言える。ウェブ上での付きあい、これはあくまで仮想空間でのこと、本当の付き合いとは言えない。これも人にストレスを与えたのではないだろうか。
仕事の悩み、家庭の揉めこと、ほとんどが人間関係。不安になり、恐怖を抱き、心配事などで頭が満たされおかしくなる。それが積もりに積もれば、心の崩壊だ。「パニック障害」や「うつ病」はそんなときに起きる病気である。
人は通常、物事を冷静に見ている。だが、どうしても主観という思い込みに動かされるのだ。これには古い脳の部位である感情が関わってくる。人間は大脳を大きくしたが、中心には動物の時からの脳が残っており、こちらの力によって動かされてしまう。
瞑想はそれを鎮めることで、自分だけの思い込みであったことをはっきり自覚させるのだ。座禅は日本に古くある修行のひとつ。この主観を排除して、心を冷静にたもつ働きがあり、絶大な力がある。
*瞑想の方法、実践編
[その1]
椅子に腰かけても、畳に座してもいいが、まずは目を閉じる。呼吸を安定させ、頭に浮かぶいくつもの事柄に寄りそう。この「寄り添う」とは、否定をせずに、ずっと頭の外へ追いだす作業。イメージとしては顔に流れる木の葉のうえに自分の心を置いて、それを流していく感じである。
実際に何人もの人に試してみると、だいたい1週間で効果があらわれるようだ。1日たった5分から始めるだけでも良いという。1週間にわずか35分である。これでもかなり違ってくるというから、毎日続けるべきだ。
[その2]
もう一つの方法も紹介しよう。まず腹式呼吸をおこなう。息を4秒すい、8秒かけて吐きだす。眼を閉じていると、雑念がでてくるはずだ。言葉に出てきた負のイメージ。これに言葉を加えていく。「……ただ自分がそう思っているだけ」。その考えと言うのは、第三者からの客観的な考えじゃないよ!というメッセージになる。これだけでも一つの気づきになり、心が落ち着いていく。これを、設定時間つづけていこう。
*まとめ
脳科学からみると、脳の中の前頭葉が思考を司る部位。そのなかの表面近くにある背内側という部分が、客観視に深く関係している。このエクササイズで、この部位が発達。次第に自分を第三者として見つめる目ができるのだ。誰にでも効果があるので、是非やってもらいたい。