俳優やタレントの「好き嫌い」、そこから見えてくるものとは?
#心理学 #好き嫌い
#曖昧さ耐性 #分裂癖
以前から俳優やタレントについて、好き嫌いがハッキリしている。だが、最近やたらと嫌いな俳優が多くなってしまった。困るのはその嫌いな俳優がドラマや映画に出るっていると観ることができなくなってしまうことだ。そうなると仮に良い作品だとしても見ることができない。これは問題ありありと言えるだろう。そこで何がいけないのか?これを心理学を通して分析して改善することを試みてみる。さてどうなることだろう。
*好き嫌い!その原理とは
一言でいうと「曖昧さ耐性」がないことによるとされる。「曖昧さ耐性」とは、物事を白黒はっきりさせなくても、平気で楽しめる心を持っていること。対人関係で言えば、相手のことが好きでもあり、嫌いでもある状態をさす。そして、この二面性を当たり前とし、面白いとも考えるのだ。
嫌いがはっきりする人は、これがまずできない。人を、好きか嫌いかで常に二通りで考える。中途半端が嫌なのだが、それが次には、相手は味方か敵か?と決め込んでしまうのだ。人付き合いにおいては、支障をきたす考え方といえる。
*心理学でいう「分裂癖」
自分自身と他人との関係を肯定的見るか?否定的と見るか?一方的に見ることにより極端な判断を下す性癖である。職場において、同じチームに50代男性が入社してきた。この男性、まだ新人だというのに「〇〇の仕事はやらない」そう言ってきたのだ。それ以来、彼のやってること全てが気に入らなくなってしまった。
たぶん彼には良い面もあるかもしれない!そうは思っても悪い面ばかりに目がいってしまう。確かに、その人物は変人であることは確かなのだが、自分の部下ではない。彼がまともに仕事をやらなくても何も困らないのだ。それでも気になり、ついつい何やっているか見てしまう。これがこれでストレスとなるので、良い事はひとつもない。
*好き嫌い改善方法、その①
まずは「曖昧さ耐性」を身につける。人は白黒ではっきり割り切れるものではないということ。一度嫌いと思っても、必ず良い面があるのだ。そこを見るように努める。とにかく観察して良いところがあったら、そこに注目していくよう心がけよう。
私の場合、女優の伊藤沙莉がどうも好きではなかった。あのシガれた声にどうしても馴染めない。酒の飲み過ぎか!タバコの吸いすぎか!とも思ってしまったのだ。だが、NHK朝ドラ「虎と翼」での演技の上手さに唸なってしまった。それからは、嫌いではなくなったのだ。
*改善方法のその②
頭のなかで「視点変更」をおこなう。つまりリフレーミングだ。大好きなお菓子を10個もらったしよう。それを5個食べてしまう。「あと5個しかない」と考えるか?「まだ5個残っている」と考えるかだ。同じことでもプラスに考えることもできれば、マイナスにとることもできる。これを対人関係においてもおこなうと言うこと。
例えば「仕事が遅い」では、マイナス面を見たことになる。一方、「ゆっくり丁寧に仕事をしている」では、プラスと捉えられるのだ。全てをプラス言葉に変えてみるといい。これにより新たな視点で相手を見ることができるようになってくる。
*改善方法、その③
相手との関係を切らない!ついついやってしまうのが、彼とはもう会わない!付き合わない!と言ってしまうこと。嫌いとなったら人間関係そのものを切ってしまう。これは絶対に止めるべきだ。自分の思考そのものに問題があると考え、とりあえずは関係を維持しよう。
そして常に自分の気持ち、その状態を考えるようにする。方法としては「いまの自分は〇〇になっている」、そう言葉に出してみることだ。「いま自分は彼のマイナス面を見ているな」や「いま彼の嫌な部分を見ているぞ」。そんな言葉により、ネガティブな自分の気持ちを理解するのだ。
*まとめ
どうもこの「好き嫌い」は親から引き継いだようである。父親も全くそのような人間だった。長年にわたり誰よりも仲良く付きあってきた友人とも、ある日バッサリと別れ、相手へのアクタイをつくようになる。そんな父が嫌いだったのだが、自分も似たようになってしまった。それでも自分では父よりまだマシ、そう思っている。
母も似たような人物だった。国内旅行と海外旅行、合わせて合計20回以上も一緒にいったはずの友人。何が気に食わなくなったのか、ある日を境に全く会わなくなった。とにかく嫌いになったということだ。反面教師という言葉がある。私としては、なんとしても、この性癖を克服しようと考えている。