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昔の写真公開「御即位20年記念特別展」

 12日23日上皇陛下は91歳になられたということで、昔の写真を公開します。

 平成21年11月14日~23日、皇居東御苑(江戸城址)で「ご即位20年記念特別展」があり、筆者は23日に行きました。

パンフレット

 どこの門から入場したのかもう記憶にないのですが、大手門に近いところにある百人番所の建物に、平成の即位礼正殿の儀のときに宮内庁職員が着た衣装が展示されていました。

正殿内で陛下の近くに仕える(供奉)職員用
黒袍の束帯
こちらも正殿で皇后に仕える職員の十二単

 正殿中庭にも装束をまとった人々が整列していました。

威儀の者は中庭で所定の位置に並ぶ
黒束帯に挂甲姿。冠の纓は巻纓。
太刀を帯び弓矢を持つ。武官の装束
こちらは文官。緋袍の束帯。
袋の中は威儀物の弓が入っている。
こちらの文官の持つ意義物は鉾。
縹束帯
御所の門を警護する役人の衣装。
縹袍の上に裲襠(うちかけ)

 大嘗宮の儀で使用された装束も展示されていました。

采女は古代天皇のそば近くに仕えた官女。
冠から垂れている白い糸は日陰の絲といい、
元はヒカゲノカズラという植物を用いました
布衫(ふさん)は庭燎(にわび=かがり火)の係の衣装。
わら靴を履いています

 大饗の儀の衣装です。大嘗祭の後、天皇が来賓を迎えて開く宴会です。

久米舞は古代、大和地方の久米氏によって舞われた歌舞。
歌詞は神武天皇の御製と伝えられています。
五節舞の由来は、天武天皇が琴を奏でているとき、天女が舞い降りてきて
袖を五回翻して舞ったという伝説から。
途中で途絶えていたそうですが、大正の即位式で再興されたとか。
即位礼正殿の儀で、庭上参の威儀物供奉者が捧持
胡簶(やなぐい)
矢は7本はいっています
楯(たて)
高さ90.1㎝あります

 令和の即位式の時はあいにくの雨模様で、中庭に誰もおらず、参列者もガラス越しでちょっと残念な御式でしたが、平成の時は盛大でした。

 即位礼の後「饗宴の儀」では、雅楽が演奏されました。宮内庁楽部の雅楽器も展示されていました。

三ノ鼓
鞨鼓
笛の数々
篳篥
鉦鼓
太鼓、琵琶

 今年の大河ドラマは平安時代が舞台でしたが、こちらリアル王朝絵巻ですね。

 本丸広場では、即位式の旙類などが展示されていました。これらの旙は正殿の儀の庭に威儀の者の後ろに並べられていました。

左から、鼓(こ)敬礼の合図用。
鉾。菊花章小錦旙(紫)
右は菊花章中錦旙(黄)
左から菊花章大錦旙、月像纛旙(げっしょうとうばん)
左端、画像が切れてしまってますが万歳旙、
日像旙、菊花章大錦旙
左から菊花章中錦旙(青)
菊花章小錦旙(赤)
鉦、起立着席の合図に使用

 本丸天守閣跡のそばでは、旧御料車や儀装馬車の展示がありました。

儀装馬車2号
昭和3年、宮内省主馬寮工場にて製造
平成2年「即位礼及び大嘗祭後神宮に親謁の儀」で天皇陛下がご使用
昭和34年の皇太子殿下(現上皇陛下)ご成婚パレードにも使用
御者は後ろに乗ります
オープンカーにもなります
儀装馬車3号
昭和3年、宮内省主馬寮工場にて製造
平成2年「即位礼大嘗祭後神宮に親謁の儀」で皇后陛下がご使用
御者は前に乗ります
旧御料車「ロールスロイス」
平成2年製
平成2年即位礼正殿の儀の終了後に、宮殿から赤坂御所までのパレード「祝賀御列の儀」に使用
平成5年の皇太子(現天皇陛下)ご成婚パレードにも使用
ナンバープレートは菊の紋章!
旧御料車「ニッサンプリンス・ロイヤル」
昭和44年製
平成2年「即位礼及び大嘗祭後神宮に親謁の儀」の際に
近鉄宇治山田駅から伊勢神宮間において両陛下がご使用
国会開会式の行幸にも使用されました
旧御料車ということはもう使われていないということですよね。
やはり、天皇が使われた物は御物だから、
廃車にはしないのですかね?

 見物人が多いですね。この時代はスマホよりガラケーを使っている人が多いのか、写真を撮っている人は思ったよりも少ないですね。今ならほぼ全員スマホをかざしてますね。

 このほか写真はありませんが、二の丸諏訪の茶屋で盆栽の展示(中には樹齢550年以上の三代将軍家光ゆかりの黒松も)や、三の丸尚蔵館で、両陛下ゆかりの品々の展示もありました。

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