season8 11話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
11.『花咲けるお菓子道』
(元ネタ:花咲ける騎士道)
ナンジャモが動画編集のため一旦パルデアに帰ったので、ヨーコはアカマツと女の子たちのリクエストを受ける。呼んだのは、
「パティスリームクロジ、店長のカエデです~」
お菓子の虫、カエデ!
「あら~? ジムリーダーとして呼ばれたんでしたっけ~?」
「どうもです、カエデさん!」
「あらあら~、ヨーコさん~」
カエデ、相変わらずの口調。
「こんなところでお会いするなんて、不思議ですね~」
「ああ、いえ、うちが呼びまして」
「あら~? ヨーコさんがわたしを~? うれしいわ~! だったら、まあ~、全然不思議じゃないですね~。うふふふ……」
どことなく意味深な笑みのカエデ。ヨーコ(汗)。
「講師として呼ばれたからには、しっかりしないとですね~! むしポケモンの魅力! 学園のみなさんに知ってもらっちゃお~!」
ということで授業後。テラリウムドームを巡る。キャニオンエリアでハッサム捕まえたり。
「こういうところでお散歩するの、楽しいわ~。見たことないポケモンいっぱいで、お菓子のアイデア、たっくさ~ん!」
と、コルサもスケッチに来ていた。
「パティスリームクロジ、店長のカエデだな?」
「はい、そうです~、ボウルジムのコルサさん~」
「貴様の作る菓子! じつにアヴァンギャルドだ!!」
クワッ!! と褒め称えるコルサ。
「いつか、くさポケモンをモチーフに菓子を作ってもらえないだろうか?」
「あら~、なんだかおもしろそう~」
口調はのんびりだがノリノリなカエデ。
「キマワリちゃんはお顔が丸いから、ホールケーキと相性よさそうだわ~」
「おぉ……、話がわかるな! 協力は惜しまんぞ!!」
と、そこで姿を表したタロ。パパに送るお菓子を作りたいらしい。ヨーコとアカマツも加わり、食堂の厨房で合作開始!
一緒に考えたかわいいお菓子にみんなで夢中。ナチュラルにした部室でお茶会をしながら、何やらハイダイについて語るカエデ。
(回想)
「あら~? お師匠、また太りました~?」
「ハッハッハ! 新しいメニューを開発しとると、どうもなあ! どうしても腹の貯金が増えてしまうんだい!」
「もう~、健康管理はしっかりしないといけませんよ~。お腹にはさまれて、おサイフのコンパンちゃんも泣いちゃいます~」
「ガッハッハ! あれなあ! ありがたく使わせてもらっとるぞ!」
(回想終わり)
コンパン財布に食いつくタロ。ヨーコはしみじみ。
「届けたことあったけど、あれカエデさんからのプレゼントだったんですねえ」
(回想)
「コルサ坊よ! あいかわらず枯れ木のようだな! ガッハッハ!」
「芸術とは、命を削るもの……。作品を生み出すためやせ細るのは自然の摂理だ」
「そうかいそうかい! でもなあ……、メシをたらふく食えば、削る命が増えてもっと芸術に力入るんじゃないかい!?」
「……一理ある!」
「キサマ、料理が得意だったな。ワタシに何か作ってくれないか?」
「ガッハッハ! お安いご用だい!」
(回想終わり)
「ついでにレシピも教えてもらったが、あれは手早く作れるアヴァンギャルドな一品だったぞ」
「いいなー! オレも知りたい!」
アカマツ、ノリノリ。うなずいてくれるコルサ。
「ワタシに勝ったら考えてやらんこともない」
その後、みんなに見守られながらお菓子を送るタロ。
「カエデさん、腹ごなしに……」
「あらあら~、もしかして、勝負のお誘いかしら~?」
「はい!」
「どれだけ羽化したか、味見するの楽しみだわ~」
バトルコートにていざ勝負! 合作メンバー観戦。
「むしタイプはド根性~! 足下からひっくり返すわ~!」
「クマちゃん、デコレーション! 触覚つけてむしむしよ~!」
(触覚テラスタルかわいい! とタロ歓声)
「この技、はやく止めないと大変なことになりますよ~」
ヨーコ、勝利!
「あら~、ご立派!」
*
「あら~、さすがですね~。歯が立ちませんでした~! 本当にご立派に羽化されて~」
「これからもあなたの進む道が、甘く優しくありますように~」
ニコニコ笑顔。ヨーコはタロ&アカマツと共にカエデとコルサを見送るのだった。
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