話す順番は大切
結論から話せ、と言われることがある。
これはすごく大事。
でも、話の内容によっては結論が後の方がいいこともある。
あと2個しかないから、トイレットペーパー買っといて。
トイレットペーパー買っといて。あと2個しかないから。
個人的には前者の方がいい。
後者の場合、一瞬イラっとする。すぐに必要なのか、あと2個あるから明日でもいいと感じるかの違いかな。
干渉されすぎて苦しいので、君と別れたいんだ。
君と別れたいんだ。干渉されすぎて苦しいからさ。
これは微妙。こんな短い言葉ではなく実際にはもう少し長い言葉にはなるんだろうが、「別れる」という結論のあとに理由を聞かされるのと、理由を聞いているときには、ただ不安な気持ちになり、結論を聞いたときには、予感が的中したと思うか、愕然とするかのどちらかだろう。
個人的には後者の方がいいかな。
同じ話をしているのに、順番が変わると印象が変わる。
仕事だと特にそうだ。
お客さんからクレームの電話がありまして。と話しだす。
そしてクレームの内容を話すが、実はたいしたはなく、ただの軽い報告だったとしたら、最初に言うべきは、「たいした問題ではなくただの報告」だと言うことを話さないと、上司の時間を奪うことになる。
だから上司は、結論から話せ、ということが多い。
しかし、実際にいろいろな場面で、結論から話すと叱られることも多々ある。
代理店からクレームがあったんですが、私の方でうまく対処できました。
先方の社長が取引条件を下げるよう言ってきたのですが、出荷停止をちらつかせたら引いてくれました。
時と場合にはよるのだが、クレーム処理ができたことよりも、先方の社長が出てきたことに、上司は驚くかもしれない。また、処理ができたこと自体が、後々になって悪い方向に行くかもしれない。それを上司は考える。
先方の社長が取引条件を下げるよう申し出てきたのですが…の時点で、部下がどんな対応をしたのかが気になる。
出荷停止をちらつかせた…ヤバい!あそこの社長にそんな上からの条件提示をしたら非常にまずい!
さあ、結論から先に言った方がよかったのだろうか。はたまた逆なのだろうか。
要は、TPOを弁えて、結論から話した方がいいのか、はたまた内容から話した方がいいのかを、都度考えて話せってこと。正解はないからね。
結論から話せ!ってのは、ある意味上司の気分次第の言葉ってことだ。
また、マウントを取りたがるやつの言葉ってことだ。
あんまり気にすんな。
そんな感じ。