私怨・怨念ほど強いパワーを生み出す
なんらかの行動をするときに、大小様々ではあるが、多方面へのリスクを考える。
そして人は『できるだけ人に迷惑がかからないように』と、無意識に考える。
※無意識に人に迷惑をかけまいと考えない人をサイコパス・ソシオパスと言う。
普通の人は、なんらかの目的があっても、人に迷惑をかけてまで達成しようとは思わなかったり、かける迷惑を最小限にしようとするもの。
しかし、時に『人に迷惑をかける』と言うことが目的の人がまたにいる。そういう人は我武者羅に物凄いパワーを発揮する。
『この人を困らせたい』、『この人を悲しませたい』、『こいつに損をさせたい』そんな思いを実現させるための行動力はハンパない。
その行動が自らの社会的地位を貶めたり、金銭的に損害を被ったり、危険な環境になったりと、普通は避けて通りたい道を歩むことにすら抵抗がない。
そのような行動が引き起こす自らのリスクよりも、目的の人物が困ることに全勢力をつぎ込むからだ。
その目的のためには、目的の人以外の人に嘘をつこうが傷つけようがお構い無し。
目的のためなら手段を選ばない。
単純に、ターゲットが迷惑をしたり、嫌な思いをしたりすることに快感を得てしまう。
これが、恨み・怨みの生み出すパワーなのだ。
これは結構厄介である。
なぜそんなにも私怨を持ってしまうのか。
一つ間違いなく言えることは、
自分で考え、実行しようとしたときに、それを人前で批判され、大恥をかかされてしまったとき。
これはかなり厄介だ。
しかも、それなりの立場にある者だと数倍厄介だ。
全勢力をかけて嫌がらせをしてくる。
なぜ厄介かというと、自分は間違っていないと言う思いしかないからだ。
従って自身の言動を省みることもなければ疑うこともない。
ただひたすら、自身のプライド、自尊心を傷付けたあいつが憎い!
ただそれだけなのだ。
もうどうしようもない。
説得も交渉も成立しない。
対処はただ2つ。
徹底抗戦で相手が諦めるまでやる
逃げる
とどちらかしかない。
ちなみに1.を実行し、勝ったところでプラスはない。
もともとの戦う以前の状態になるだけなので、損をしないだけで得がない。いや、実際には戦っている時点で損が発生している。
従って、こういう厄介な相手に私怨を抱かれたら、多少の損をしても、とっとと逃げることが一番の得策だ。
逃げ得
なかなか逃げられるものではない。
しかも、逃げられない状況下で、嫌がらせをしてくる場合もある。
そんな時は、謝るに限る。
みっともないほどに謝る。
相手が満足するまで謝る。
相手がもう嫌がらせをする必要がないと思うまで謝る。
そして、ほとぼりが冷めるまで待つ。
ほとぼりが冷めて、悔しさが残り、仕返しがしたいのなら、別のこと、別の角度で叩ける素材を探す。
でもね、やっぱり逃げた方が得なのよ。
自身のプライドなんてどうでもいい。
妖怪に絡まれたら、戦う意味すらない。
とっとと逃げましょう。
決して恥ではないからね。
そんな感じ。