災害特需でボロ儲けするのはいいが、口にするな。そして期待もするな。
昔、顧客と話しているときに、こんな信じられない言葉を聞いた。
「あ~あ、どっかで災害起きないかな~」
その数年前の大規模土砂災害でぼろ儲けしたそうだ。
『災害特需』という言葉がある。
災害が起きると、復旧作業やそれらに伴う関連需要が生まれる。
土木・建築、またこれらが必要とする資材や器具や機器、原材料に輸送関係。さらにはインフラ関係全般に、特需が生まれる。
私自身もその特需の恩恵を受けたことがある。
大規模災害後、私が所属していた会社の商品が、突然売れはじめた。
お客さんに話を聞いて初めて認識した。あの災害でこんなニーズが生まれるんだと。
仕事をするということは、お金を稼ぐということでもある。
災害によって発生した仕事により、稼ぐことができたとして、それを+αの収入として考えるか、通常の収入の補完として考えるかで、行動が変わる。
まぁそんなことはどうでもいい。
基本的に商売とは、困り事への解決や、満足の対価で成り立つ。
災害で困っている人を助けることが商売になっても構わない。
土砂や瓦礫を撤去する。これを無料でやれとは言わない。
だから税金を払っているのだ。
でも、それを売上の補完として期待するバカな輩が数多くいるのも確かなこと。
そしてそれを恥ずかしげもなく口にする。
普通、公共工事は行政の見積が先。
でも、災害復旧は時に後見積。ある意味言い値。
だからこそ誠実に考えてもらいたい。
だからこそ、周辺領域で売上チャンスが巡ってきたとしても、誠実に考えてもらいたい。
あ~あ、どっかで災害起きないかな。
なんて言葉は、口が裂けても言うんじゃない!!
そんな感じ。