忘れっぽい詩の神
(誤解を招く埋め込みでした。
現在は、違うお題の企画があります。)
失礼しましたm(__)m
削除します。
下界を見下ろす四人の神々が居た
ひとりは小説の神
嘆息し下界の自称作家どもに憤怒した
あれが小説と呼べるか!
ベストセラーだと!?
何たる堕落か
隣は音楽の神
いやぁ、小説神、読まなきゃいいではないか、あの騒音は聴こえてくるではないか
耳栓しときゃよかろう
絵画の神はのたまう
悪しき絵は氾濫してるいるではないか
子どものラクガキにも及ばぬ
しかし 目を塞げば歩けまい
情けないことよのう
遠く離れて詩人の神が居た
なあ、絵画神
小説神
音楽神
わしは何の神なのじゃ?
驚いた三人の神々が詰め寄る
詩、詩の神よ
忘れたのか?思い出さないなら
言って進ぜよう
ホメーロス ボードレール
ウィリアムバトラーイエイツ
覚えておらぬか?
小説神は言う
エドガー・アラン・ポーの大鴉も入れても構わぬ
彼は小説家であり詩人でもある
はて?
大鴉?烏ではのうて鴉か?
分からぬなあ。
詩人の神よ
忘れたのか!全てを
いや、聴こえてくるぞ
さっちゃんはね、貞子って言うんだ
ホントはね
詩と呼んでよかろう
しかし肝心なところを間違っておるぞ
貞子は小説神に聞けばよい
智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ…
この詩を気に入っていたであろう
千恵子 千恵子
倍賞千恵子か?
おお!思い出したぞ
倍賞光太郎の詩であろう
詩人の神よ
お主、無理が過ぎるぞ
忘れておらぬな
夢見たものは ひとつの幸福 ねがったものは ひとつの愛…
ふむ
忘れっぽくなったが、それは絵画神も音楽神も小説神も同じであろう
加齢じゃ
立原道造をわしは憎む
いや、己を憎む
詩とは美であり叫び、想念じゃ
愛じゃ
おお!詩人の神よ
我思う
吾も思う
わしも思うぞ
…………
其処には孤独な四人の老人が居た
聖なる大鴉が黙って視ている