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雑記と私#100:ぼくがかんがえたサイキョーのスーパーロボット5選 Part②

記念すべき雑記#100がスーパーロボットネタ・・・

俺っぽくていいやん!( • ̀ω•́  )✨


さて、前回はすっかり乗り遅れたビッグウェーブの
ご紹介から私なりのスーパーロボットの定義、そして
選ばれし5+1体のピックアップまでを行なった。

もっと異論というか疑問ぶつけられるかと思ったら
そうでもなかった。とりあえず一安心ε-(´∀`;)。

では、まずは【レジェンド枠】からじっくりと順を
追ってご案内していこう。


【レジェンド枠】

・鉄人28号(鉄人28号)

巨大ロボの草分け的存在「鉄人28号」。
その存在の有無は日本の(サブ)カルチャーの
分水嶺だったのかもしれない。

「ロボット」という言葉や概念が日本に持ち込まれた
20世紀半ば、手塚治虫氏のマンガ「鉄腕アトム」が
世に生まれ出る。鉄腕アトムは日本初のTVアニメ
(TV番組ではないアニメはアトム以前から存在する)と
して人気を博した。

ちょうどこの頃から「ロボット」という概念は大きく
2つに分かれ始めていた。
1つは「産業用ロボット」のように人工知能を用いて
これまで人が行なってきた作業などを自動で行う
オートメーション化されたシステムの総称。
そしてもう1つがアトムのように人や生き物に似せた
機械人形(オートマタ、アンドロイド)だ。

この機械人形としてのロボット、元来生物を模して
イメージされていたためか、古い海外の書籍などで
描かれているものはほぼ”等身大”のものばかりだ。
鉄腕アトムとて例外ではない。

横山光輝氏はこのロボットを”巨人”として描いた。
そのイメージは”F(フランケンシュタイン)の怪物”と
”爆撃機B-29”から着想を得たそうである。
憎きB-29を擁する米国への起死回生の一手として、
つまり兵器として生み出された「鉄人28号」は、
兵器であるがゆえに自我を持たない

そう、巨大ロボットとは戦うための兵器なのだ。
私がスーパーロボットの定義の中で「自我を持たず
AI等による自立稼動を否定した」のはここに理由が
ある。人の手で生み出された兵器、その矛先が敵で
ないハズの人に向けられては困るのだ(敵であれば
人間にも矛先が向けられる、それもまた兵器)。

ロボット以前にも人の手で創られた巨人は神話や
伝承に登場している。ゴーレムやタロスなどだ。
横山先生がこうした逸話にまで想像の翼を拡げて
いたかどうかはわからないが、鉄人のイメージは
これらの創造(想像)物にも近しいものがある。

こうして世にも珍しい「巨大なロボット」という
それまでになかった新たな”概念”
が誕生した。
この概念を生み出したという点において、横山先生と
鉄人の功績は計り知れない。
「鉄人28号」が世に現れなければ、以降巨大ロボは
出現しなかったかもしれないのだ。
鋼鉄くろがねの城たる魔神も、連邦の白い悪魔も、変形して
疾走する機械生命体の司令官も、生まれてこなかった
世界線も有り得たのだ。


さて、鉄人の操縦法は皆さんもご存知の通り、
小型操縦桿リモコンによる”遠隔操作”である。
この点は正直、デメリットばかり目立つ気がする。

まず、遠隔操作といっても視界に収めている必要が
ある。という事はそれなりに近くに居る必要がある
という事になる。でないと鉄人も敵も見えない。
見えなければどうやって操縦するんだ、という話に
なる。

何より、リモコンが奪われたらおしまいである。
正太郎自身が「鉄人を倒すより操縦者を○すほうが
早い」と言ってのけるくらいである。
でも近くに居ないと・・・というジレンマ。

この点を「太陽の使者 鉄人28号」では”Vコン”として
鉄人の視点を操縦桿に映し出せる様になっている。
でもリモコン奪われたら・・・は変わっていない。

操縦者がロボットに搭乗していれば、そのロボットを
倒すなり何なりしない限り操縦者は狙えない。
ピンポイントで操縦席を狙う事も出来るが、当然
カバーはするだろう。

こうした「操縦者の自衛力」の点から鉄人は特別枠に
せざるを得なかった。
やはり操縦者はロボットの操縦席にいるべきだ。

自衛という点なら”融合合体”的な操縦方法でもいいと
思う方もいるだろう。しかしこれは危険でもある。
「機体の破壊」が即「操縦者の命」に直結している
からである。操縦席に居れば仮に機体を失っても
脱出して再起を図る可能性は残されている。

これらが定義のひとつとして「操縦席に乗り込む」
という要素を盛り込んだ理由なのだ。


もう1つ、操縦席にこだわる理由がある。

少し話は脱線するが、そもそも「スーパーロボット」
という言葉はどこで生まれたのか。
出典はハッキリとはしていないが・・・

♪空にそびえる くろがねの城
スーパーロボット マジンガーZ

マジンガーZ/水木一郎

…と歌われているくらいなので、マジンガーZはまず
間違いなくスーパーロボットだろう。

ところでスーパーロボットの”対義語(?)”として
「リアルロボット」という言葉がある。
こちらは高橋良輔監督が自身の作品(ボトムズや
ダグラムなど)のメカを指して『(兵器として)従来の
作品よりリアルな(リアリティのある)ロボット

と言ったのが始まりだ。
前回もお話したが、これは裏を返せばロボット以外の
兵器でも太刀打ち出来る
という事でもある。

この2つの言葉、あるゲームをプレイした経験のある
人であればおそらく”別の意味”に捉えるだろう。
そう、『スーパーロボット大戦』シリーズだ。
初期シリーズ「第4次スーパーロボット大戦」では
作品オリジナルの主人公を「スーパー系」もしくは
「リアル系」から選択する事になる。
この作品以降、この2つの言葉はこのような意味を
持つようになった。

スーパーロボット(スーパー系)
頑強な耐久力、硬い装甲で敵の攻撃を受け止め、
高い攻撃力を誇る”必殺技”で近距離から敵を一撃で
葬り去る、総じて大型のロボット。

リアルロボット(リアル系)
高い運動性や俊敏な回避能力で敵の攻撃を避け、
遠距離から高精度の命中率を誇る”火器”で敵を
正確に撃ち貫く、やや小型のロボット。

このようなイメージではないだろうか。

これに対してこの様な解説を見た事がある。

・スーパー系
敵の攻撃を受け止めて、その上で懐に飛び込んで
必殺技フェイバリットホールド”を叩き込む
『プロレス的な戦い方』

・リアル系
敵との間合いを保ち、ヒット&アウェイで敵の体力を
確実に削り取っていく
『(アウト)ボクシング的な戦い方』

何かの攻略本?
あるいは何かの記事より

ところで、TVアニメ”鉄人28号”が放映されるのと
前後して、ある国民的なヒーローが亡くなっている。
偉大なるプロレスラー”力道山”である。
力道山は襲い掛かる外国人レスラーを”必殺の”空手
チョップで次々となぎ倒し大人気となった。
鉄人28号は兵器ではあるが武器は一切持たない。
徒手空拳のみで敵をバッタバッタと倒していった。
何か似ていないだろうか。

スーパーロボットとは巨大なプロレスラーなのだ。

敵の攻撃を受け止め、耐えしのぎ、必殺の一撃を
もって敵を蹴散らす姿こそ、スーパーロボットたる
由縁と言っても過言ではない。

そこには1つ大事な要素がある。
「痛み」である。
敵の攻撃を受ければ当たり前だが痛い。
その痛みに耐え、そこから反撃に転じる。
これが日本人のDNAに刻み込まれている、力道山から
始まって週末のゴールデンタイムにプロレス中継を
観てきた我々の感じる「プロレスの醍醐味カタルシス」だ。

鉄人は遠隔操作ゆえにその「痛み」が伝わらない。
私の中でどうしても他のスーパーロボットたちより
評価が下がる原因になっている。

融合合体系は一見、痛みが操縦者にダイレクトに
伝わるためこの点はクリア出来ているように思える。
が、しかし。
絵面が同じ(ロボットの動き=操縦者の動き)になって
しまうためにその「痛み」がロボットの痛みなのか
操縦者の痛みなのか、どうにも分かりづらい。

では操縦席に座っているとどうだろう。
ロボットが電撃を喰らえば、中の操縦者も感電して
のたうち回る。
ロボットがミサイルを受ければ、何故か操縦席でも
どこかの計器類が火を噴いて操縦者も爆発を喰らう。
ロボットが吹っ飛ばされれば、操縦席でも操縦者が
その衝撃で吹っ飛ばされて転げ回る。

ロボットと操縦者それぞれが、それぞれに痛みを
抱えながら戦い、それを受けきったうえで必殺技を
喰らわし敵を倒す。
これこそプロレスの図式そのものだ。

スーパーロボットを愛する者はつまり、プロレスを
愛する素質を持つ者という事なのである。

そしてその有り様を十二分に堪能するためには、
操縦者は操縦席に乗り込まないといけないのである。
自律稼動など以ての外である。


かなり脱線した気がする。

今回の内容をまとめると
・横山先生と鉄人の作り出した「巨大なロボット」と
いう概念は”伝説レジェンド”と呼ぶに相応しい。
・ただし「良いも悪いもリモコン次第」は困る。
・操縦者の安全を守る場所は操縦席。
・スーパーロボットとは馬鹿でかいプロレスラー。
・やってる事もプロレスそのもの。
・プロレスの醍醐味に「痛み」は必要不可欠。
・その「痛み」を伝える為には操縦席が必須。
・AIイクない(無理矢理すぎる…)。


以上が鉄人28号が【レジェンド枠】になった理由と
スーパーロボットに操縦席が必要だという定義、
そして自我・自律稼動メカへの考察である。


・・・長ぇわ!!🤣
鉄人だけでコレかよ、終わんのかコレ?

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