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雑記と私#45:永遠の命題

『男女の友情は成立するのか』


これに関して私には
「そんなモン人によるんちゃうか?」
以外に答えようがない。

結局のところ”異性として意識せずに付き合える
異性の同志”に巡り会えるかどうか、その1点に
尽きると思う。

そういう意味では私は女性から見て”丁度いい”
塩梅の存在らしい。

だから高校の頃は部活内での恋愛相談がやたら
私のところに来たし、FF11で所属していたLS
(クランみたいなグループ)でも主婦層を中心に
女性プレイヤーに妙にウケが良かったらしいのだ。

正直、複雑な心情である。
頼りにしてもらえるのはありがたいが、一方で
男としては意識してもらえていないのである。

・・・泣いていいですか?


そんな私にも親友と呼べる”異性の友達”がいる。
仮にSちゃんとしておこう。
Sちゃんとの関係はぶっちゃけ”元カレ元カノ”
である。

こう書いてしまうと
「なんや結局恋愛絡みやんか」となってしまう
だろうが、まぁそう慌てずにお読み頂きたい。


Sちゃんとの出会いは私が以前務めていた職場に
彼女が入ってきたことによるものだった。

彼女は所謂”シンママ(シングルマザー)”さんだ。
旦那からのDVが自分だけでなく子供にも及ぶ
危険を感じ、3人の幼子を連れてお姉さんを
頼りにこちらへ引っ越してきたのだ。
このお姉さんも部署は違えど私と同じ職場に
務めていて、お互い認識もあった。

ここからはよくある社内恋愛のパターンである。
長くなるので詳細は割愛するが、Sちゃんもまた
私を頼りにしてくれて、そこから付き合うことに
なっていったワケだが・・・。

今にして思えばこれがホントに”恋愛感情”
だったのか、判然としない。

先述の通り、Sちゃんは逼迫した状況の中、
子供3人を連れて着の身着のままに等しい状態で
こちらへ移ってきていた。
頼れる人は身内のお姉さんだけ。
なお、このお姉さんもまた”シンママ”さんである。

そんな彼女にとってその時点で”頼れる異性”は
身近には私しかいない、そんな環境だったのだ。

私もまた遡る事10年、本気で結婚を考え始めた
矢先に破局を迎え、それ以来恋愛などという
ものからはすっかり遠ざかっていた。
破局の後に仕事のストレスなどから心身共に
病んでしまった時期もあり、そういった感覚は
ほぼ無いような状態でもあった。

他に拠り所がない者同士の”傷の舐め合い”。

私と彼女との関係を表現するならこうだろうか。
事実この関係はそれほど長くは続かなかった。
私とSちゃんとは歳も一回りほど違う。
色々と難しい部分もあった。

結局彼女は歳の近い他の男性からのアプローチを
受け、そちらに気移りした事で歪な関係は終わった。
まぁぶっちゃけると寝取られたのだが(笑)。

彼女から別れ話を切り出された時、私は”新しい
カレシ”のことは知っていたが、あえて知らない
フリを通した。
お互いある程度の期間を経て少し落ち着いてきた
時期。これ以上”おかしな関係”を続けることも
ないと割り切っていたようなところもあった。

もちろん内心穏やかに、というわけではなかったが
それでもこの”新しい妹”のような人が何かしら
幸せになってくれるならそれでいい、そう思った。


そこから彼女との”本当の関係”が始まった。
今も続いている
「いざという時頼りになる、異性の親友」。

彼女とはお互い何でも本音で話せる間柄だ。
彼氏と何かある度に呑みに付き合わされ、愚痴を
聞かされる。仕事で鬱憤が溜まるとカラオケに
引っ張りだされる。
終いにはそこで人のヒザを枕に寝始める。
・・・どこかで見たな、そんな光景…。

呑みの席で別れ話の際の”知ってて知らんぷり”も
全部話した。さすがに申し訳なさそうにはして
いたが、もう全部済んだことだし、今こうやって
付かず離れず、お互い一番居心地のいい距離感で
いるんだからそれでいいんちゃう?と二人して
笑い飛ばしてやった。

今の相方へのプレゼントを選んでもらったりも
したりと、こちらも何かと助かっている。

いつもありがとね、可愛い”同志”で”妹”よ。


※余談
私のヒザで寝る人はみんなやたらカラオケが上手い。
ちなみに今の相方も結構上手いが、こちらは私が
ヒザを借りる立場である。おやすみ~♪

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