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ゲームと私[作品別編]:クレイジータクシー
皆さんは『SEGA』というメーカーにどのような
イメージをお持ちだろうか。
私の中にあるSEGAのイメージはというと、
業界内でも卓越した技術力を持ち、それに
裏付けされた斬新なアイディアをふんだんに
盛り込んだCoolでStylishな最新鋭のゲームを
生み出すゲーム業界のトップランナーだった。
アーケード初の体感ゲーム『ハングオン』や
当時最先端の3D表現技術である”ポリゴン”を
初導入した『バーチャレーシング』、オープン
ワールドゲームの先駆けとなった『シェンムー』、
コンシューマ機では初めてといっていいオンライン
RPGとして一部で熱狂的なファンを獲得した
『ファンタシースターオンライン』。
![](https://assets.st-note.com/img/1723454336353-QYcohJB9l0.jpg?width=1200)
SEGAは常に”開拓者”だった。
その技術力への”過信”からハードウェア戦争では
”やらかし”てしまった感もあるが、SEGAが
これまで業界に与えてきた影響はとても大きい
(最近スクエニが同じような”やらかし”をしている
ように思うのは私だけだろうか)。
一方でSEGAは時々”バカ(褒め言葉)”にもなる。
突然「どうしたSEGA?!」と言いたくなるような
作品が登場することがあるのだ。
大好評でシリーズ化もされたミニゲーム集
『タントアール』シリーズや、コミカルで
トリッキーな見た目に反して実は硬派な中身の
スパイアクション『ボナンザブラザーズ』、
そして問題作『ずんずん教の野望』など・・・。
![](https://assets.st-note.com/img/1723454533533-mUVKlgShZo.jpg)
もうね、このタイトル画面からして
キケンなニオイがプンプンする(笑)
天才とナントカは紙一重というが、トチ狂った
面白おかしなゲームもまたSEGAの魅力だ。
だったらいっその事、CoolでStylishでCrazyな
全部盛りのゲームを作ればいいんじゃない?
えぇ、ごさいますとも!
『クレイジータクシー』がね!
♪YAH YAH YAH YAH YAH~!
![](https://assets.st-note.com/img/1723454798061-vwW8eg93j4.jpg)
”イエローキャブ”をイメージした黄色基調のデザイン、
スタンディングタイプのアップライト筐体と
全体的に”アメリカナイズ”されている。
ゲーム内容はタクシードライバーとなり、
サンフランシスコをイメージした箱庭状の
街中でお客を乗せ、制限時間内に目的地へと
運ぶという「セガ職業ゲームシリーズ」の
第一作、となっている。
ただし、タイトル通りこのゲームは何もかもが
”Crazy”である。
急発進・急停止は”基本中の基本”、スピード違反も
ドリフトもジャンプも何でもござれ。より速く客を
目的地に運ぶためなら歩道だろうが線路だろうが
立体駐車場だろうが屋根の上だろうか、果ては
海の中だろうがお構い無しにとにかく走る。
そこにルールなど存在しない。
職業ゲームとはいったい・・・。
![](https://assets.st-note.com/img/1723458814807-DuqSIXI0gC.jpg)
ドライバー側である。そして猛スピードで突っ込んでくる
タクシーを歩行者たちは爆速でかわす。Oh Crazy!
どう考えても重力加速度的に客席から吹っ飛ばされ
そうな(登場するタクシーは”オープンカー”である)
Crazyな走りをすればするほど、乗客は大喜びで
どんどんチップをはずんでくれる。
実にCrazyなお客である。
ただし接触してはいけない。
Crazyに、しかしCoolに、そしてStylishな走りを
心掛けなければホンモノのタクシードライバーには
なれないのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1723457076673-kAjzyR3kdE.jpg?width=1200)
こうしてなるべく早く目的地にお客を届け、制限
時間を延長しつつ、道中では徹底的にCrazyな
走りでどんどん運賃にチップを上乗せしてもらい、
いかに売上を稼ぎ続けるか、というのがまさに
このゲームの腕の見せどころである。
大量のチップを稼いで最速で目的地に辿り着いた
時、脳内に溢れ出るドーパミンはMaximumだ。
クレイジータクシーを語る上で欠かせないのは
そのHotでSpicyなBGMだろう。
クレイジータクシーの代名詞ともなっている名曲、
The Offspringの『All I Want』をはじめ、イカした
PunkでRockなBGMたちはそのCrazyな世界観を
否応なしに盛り上げてくれる。
アーケードで人気を博し、家庭用にも多数移植。
のちにドリームキャストで続編が製作され、
3作目の『クレイジータクシー ハイローラー』は
アーケードに逆移植までされるSMASH HITと
なったクレイジータクシー。
なんと現在、リブート作が製作中である。
最新作ではとうとうオープンワールド化し、
さらにネットワーク上で複数のプレイヤーが
同時にプレイ出来るような作品になるとの事だ。
現時点では開発スタッフを募集中とのことで
具体的なゲーム内容が見えてくるのはもうしばらく
待たなければならないだろうが、兎角窮屈な
この時代、このくらいCrazyな世界にどっぷり
浸ってみるのも面白そうである。
はぁ・・・ウチのPS3、電源さえ入ってくれたら
HD版遊べるのに(´;ω;`)
![](https://assets.st-note.com/img/1723458158040-VfXAPqCA85.jpg?width=1200)
家庭用のやり込みモードの一場面。
大胆かつ繊細な操縦が要求される。
これをクリア出来てこそAwesome!なドライバーだ。