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秋の夕焼け鎌をとげ

夏の夕焼け船繋げ、秋の夕焼け鎌をとげ

幼い頃、父母がよく夕焼けを見ながら、私に教え伝えた言葉である。

今日はその通りに晴れて気温も上がってきた。

私は夕焼けを見ると故人のことを思い出す。
父母、祖父母、親友のこと。
あの夕焼けの向こう側にいるのかなぁと、懐かしく想う。

昨日の夕焼けは天国を感じるような美しい色合いだった。

刻々と色が変化していく


龍が泳いでいるよう



母は俳句を嗜んでいた。
よく句を詠み、父が色紙に書き写したものを父母の記念日に子どもたちに贈った。
しまい込んでいたものがクローゼットを整理していたら出てきた。

激動の昭和時代をたくましく生きて、私たち子ども4人を育ててくれた父母に久しぶりに再会したようで、嬉しくなり、その古くなったお札を玄関に飾った。


父が亡くなった時に母が詠んだ句があり、葬儀の際の挨拶文に記されていて、娘が大切に持っていた。

 君は逝く 萬緑の山に かこまれて

父は平成29年5月、新緑の頃87歳の生涯を閉じた。
母は令和1年、7月に89歳で父のもとに旅立った。


実家の庭から観る景色
田植え前、水を張った田んぼが鏡のようだ


故郷の風景 小丸川
夏休みは毎日この川で
水遊びしていた

私を包みこんでくれた故郷の自然は、今もはっきりと父母たちの思い出と共に心に残る。
計り知れないたくさんの愛と恩恵を受けて今ここにいる私。
 「すべてのものにありがとう

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