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ガネーシャ、登場。
ガネーシャ:ああ、君か。名前をなくしたって噂の人は。
ピンクちゃん:そ、そ、そうです。僕です。
ガネーシャ:なんとまあ、名前をなくしとはね。とんだ失態をしでかしたもんだ。
ピンクちゃん:はあ。
ガネーシャ:名前って、君知ってるかわからないけど、失くすとまずいわけよ。そこ、わかってる?
ピンクちゃん:・・・。知りませんでした。なんでもいいかと。
ガネーシャ:ああ、その程度の認識ね。歴史は繰り返すっていうけど。これは繰り返しちゃいけないことなのよ。わかってる?そのへんのこと?
ピンクちゃん:いや、認識甘かったです。
ガネーシャ:まあ、なくしたものは仕方ないか。
つまりね、名前ってのはね、役割とか使命やらを組み込んでるわけ。大事なこととかね。やりたいこととか。どんなふうに生きたいとか。それ、なくしちゃうと、さまようわけよ。
君は、カミサマなんだからさ。そのへん、ちゃんとしないとね。認識甘すぎよ。だめだね。
ピンクちゃん:はあ。
ガネーシャ:つまりね、なんのカミサマかわからなくなるわけよ。いわゆる神さまって長ったらしい名前ついてるでしょ。ちゃんと意味があるの。ちゃんとなんの神さまか名前見ただけでわかるようになってるのよ。漢字ってすごいよね、日本語ってすごいよね
ピンクちゃん:で、僕はどうしたら名前が取り戻せるでしょうか?
ガネーシャ:名前がないとね。いいようにやられちゃうよ。誰だかわかんないんだから。意志をなくすってことだから。そこをまずしっかり認識してね。OK?
ピンクちゃん:はい。で、そうしたらよいでしょうか?
ガネーシャ:まずね、『君の名は。』と『千と千尋の神隠し』をよく観といて。あそこに名前の重要性、描いてあるから。千と千尋で、ハクが名前忘れて、取られて、魂売り渡して、自分が神ってことすら忘れる。出身も忘れる。能力も忘れる。記憶喪失になるんだよ。ちょっと油断スキに入られるのさ。なくすとね、相手に会えないのよ。大事な相手に。名前手掛かりにして、相手はやってくるんだから。まったく、君って人はさあ。かいつまんでいうと、神さまが名前失くしちゃう話だよ、映画のことね。能力とられちゃうってことね。エネルギーやオーラが消えちゃう。
ピンクちゃん:わかりました。好きな映画です。これ観てから人生がかわってきたような。もう一度観てみます。
ガネーシャ:OK。ちゃんと、みといてね。漫然とみないでね。しっかり読み取って観といてよね。めっちゃ重要ね。そして、ここからがさらに重要。本題に入るよ。方法は一つしかないんだ。名前を取り戻す方法。
ピンクちゃん:それは何ですか?なんでもやりますよ、僕。名前、取り戻したいです。
ガネーシャ:じゃあ、教えよう。今、君は力が抜かれた状態だ。無力なんだよ、いわば。牙を抜かれたライオン。普通の人に成り下がった能力者または神。そんなかんじ。魂が抜かれた状態。性(しょう)が抜かれてしまってる。
それを取り戻すのは自力じゃできない。力抜かれちまってるわけだから。
方法は一つ!
それは愛だよ。愛。
愛しか君を救う方法はない。
ピンクちゃん:愛?
ガネーシャ:もしかして、愛ってことすら忘れちまったかい?全く君は、困った人だね。
まあ、抜かれちまってるから仕方ないか。
ピンクちゃん:愛、ですか・・・。
ガネーシャ:そう、愛。
ピンクちゃん:愛をどうするんですか?
ガネーシャ:愛をもらうってことだね。
ピンクちゃん:愛をもらう?
誰からもらえばいいんですか?
ガネーシャ:え?わかんないの?
ピンクちゃん:はい。
ガネーシャ:バカなのか?君は。それともアホなのか?まあ、どっちもだね。どうしようもない人だよ。
ピンクちゃん:はあ。
ガネーシャ:君の隣にいるだろ?
ピンクちゃん:蒼、蒼ちゃん?
ガネーシャ:そう。ほかにだれがいるの??!!
ピンクちゃん:蒼ちゃんに愛をもらうのですね。
ガネーシャ:その通り。蒼ちゃんの愛でしか、君は復活しない。できない。
・・・。
ピンクちゃん:どうすれば?
ガネーシャ:祈りなさい。君は今は無力だ。愛を送ってくださいって、祈りなさい。
ただし、愛は愛でも無償の愛なんだよ。無条件の愛ともいう。何のエゴない、すべてを赦す愛だよ。送る側も受ける側も。自分も責めない、相手も責めない、世の中を責めない、運の悪さを責めない、生い立ちを責めない、環境を責めない。人のせいにしないってことさ。
その覚悟はあるかい?
器はできてるかい?
送り手も受け手も大事なんだよ。
双方向が無条件の愛でないと成立しない。
君は身を投げ捨ててでも送り手の蒼ちゃんをなにが何でも守る覚悟をすること。
そして蒼ちゃんはピンクちゃんのすべてを受け入れること。すべてを赦すこと。
お互いにあなたはあなたでいてほしい、君は君でいてほしいって願うことだ。
どう?俺、いい話するだろ?
ピンクちゃん:僕、認識が甘かったです。どうせ僕は、ってずっといじけていたから。かまってちゃんなんです。不信感がピークに達したとき、魔に入られた。
ガネーシャ:それな。みてて哀れだな。君ってやつは。目の前にあるものを信じないから。自分を信じないから。どうせ僕は、って思ってるから。どうせ僕は、って現実がやってきてしまう。どうせ僕なんて、て思ってると、どうなるとおもう?
ピンクちゃん:わかんないです。
ガネーシャ:どうせ僕はって思うと、低レベルのものがくるよ。どうせ僕はって思ってるから、自分のレベルはこれくらいなのに、そうじゃないです、もっと低いですって言ってることだから。レベルに合わない人が来る。レベルの低い(いいわるいじゃなく、自分と合わないとか、釣り合わない、ぱちっとはまらない、違和感あるとか、しっくりくる言葉に置き換えてね)相手が来るとどうなるかというと、自分をなくしてしまう。自分を殺してしまう。押し殺してしまう。下げるほうが楽だからね。エセ優越感も出るし。やった気分になる。やれた気分になる。抜きんでた気持ちになる。わが世の春って気持ちになる。俺の時代が来た!って気持ちになる。勘違いも甚だしいよ。バカなのか?本物はひけらかさないんだよ。おごらないんだよ。すげーだろ?俺?とならないんだよ。低レベルな優越感なわけよ。ランク下げた自分をほめてくれるんだから。俺っていけてる?って思っちゃうわけよ。で、気づいたときには、誰もいなくなってるの。周りに誰もいない。とんだ猿芝居だね。あほらしー。バカじゃねーのって。客は去っていく。裸の王様も哀れだね。服着てないんだから。周りはしらけちまうってこと。この人わかってないわね、見えてないわね、足元見えてないわね、バッカじゃない?ってなる。そして丸裸になり、王冠も剣も、バッチも、靴も、マントも身ぐるみはがされた丸裸の君だけが残る。何も残らない。悲しみだけが残る。大事な宝物すら失ってしまっている。
ピンクちゃん:宝ってなんですかね?
ガネーシャ:まったく君は・・・。自分の宝物すらわからないのか。
ピンクちゃん:はい。
ガネーシャ:宝物は・・・。自分だろ。自分の魂。そして愛する蒼ちゃん。これ以上大事なものはない。魂は自分の意思決定装置でもある、自分自身だよ。
見失っては航海なんてできやしない。地図もナビもなくしたってことよ。大事なものだって守れやしない。何しに来たんだよ?君はこの地球に。
ピンクちゃん:探しに来ました。
ガネーシャ:何を?
ピンクちゃん:君を(隣の蒼ちゃんを見ながら)。大事な人を。彼女を。大事な人を。会うためにやってきた。隣にいつもいてくれる人に。会いにきた。そのために生まれてきた。
ガネーシャ:やっとわかったか。よし、ちょっとずつ記憶ももどってきたね。自家発電装置をオンにしてくれ。非常用にあるんだよ。体内深くに組み込まれている。自分以外触れないことになってる。君のその装置をオンにしてみて。一気にスパークして、発電開始するから。受け取るにもエネルギーは必要なんだよ。
ピンクちゃん:わかりました。スイッチオン!!!!!!
ガネーシャ:おお!!!!やったねー、発電しはじめたよ。火の玉ボーイの君なら、なんてことはない。まずは受け入れる器を作ってくれたまえ。額にある五芒星を意識して、ここで愛を受けるんだよ。太陽エネルギーとともにチャージするんだよ。そして真言を唱えるんだ。印を結んで一心に唱えるんだよ。
ピンクちゃん:ちょっと体が熱くなってきました!!!!ありがとうございます!!!!
ガネーシャ:それでは健闘を祈るよ。グッドラック!!!
ピンクちゃん:ラジャー!!!フル充電して、飛び立ちます!!!