子育ての不安を家庭科で解消 家編#4
前回は洋式の危険性について学びました。
今回は家族のご希望点の危険性の話の続きです。
専門家が夫の父の方を向いて
「お父さんは、本棚で囲まれた寝室が良いとおっしゃっていましたね。
では質問しますが、本棚とベッドの間はどのくらいスペースが空いていますか?」
夫の父「あー、なるべくすぐ手に取れるようにぎりぎりまで近い距離に置きたいね。」
専門家「オシャレで憧れる気持ちもとってもわかるんですが、
もし、地震が来たらどうでしょう。
自慢の本棚に入っている大量の本はどうなると思いますか?」
夫の父「あー、確かに…布団で寝ている上に落ちてくるかもしれないな…」
専門家「追い打ちをかけるようですが、本棚が倒れた後、外に出るドアを塞いでしまうと部屋から出られなくなってしまいます。
災害の話でいうと夫の母さんの窓や出口は小さく、向日葵さんは照明を少なくと希望していましたが、
災害時窓が少ない、照明も少ないとなると
逃げ道の確保が難しくなります。
さらに、照明の役割には安全対策もあります。
夫の父さん・母さんは将来的に足腰の不安が出てくると思います。
2世帯住宅で階段や段差が多く、つまづきやすくなるリスクを考えると周囲や足元を照らすライトがあると安心です。」
夫の父母「ん〜。ずっと住む事を考えたらそんなことまで考えないといけないのか。難しいなあ。」
専門家
「それでも、本棚を置きたいのであれば、倒れにくくするために突っ張り棒を設置するといいと思います。
扉付きのものを選んで、勝手に開かないようにストッパーを付けるのも有効です。」
夫の父「そうか…レイアウトも考えるか 。ありがとうございます。」
専門家「災害時の想定も大事ですが、防犯対策も忘れてはいけません。
夫の母さんは、防犯のために高い壁を設置するという話をしていましたね。
結論から申し上げると、とっても危険です!」
夫の母「なんで?外から見えないのよ?」
専門家「それが理由です。
もし、一家でお出かけや旅行でしばらく家を空けていたとします。
あまりにも見通しが悪く周りから見えない状態だと、空き巣が入っていても、通行人や近所に住んでいる人達は気づくことはできません。」
「もちろん家の中まで丸見えにする必要はありません。
例えば外側から全く見えないブロック状の高い壁を設置するよりは、整備されているフェンスや大きめの植物を上手く利用する、なんていうのはどうでしょう。
その他は玄関や周りの窓を2重鍵にしたり、人感センサーで付くライトなんかもいいかもしれませんね。」
夫の母「そういえば、友人の娘さんの家はそんなことしてるって話してた気がするわ。
思い出させてくれてありがとうございます。私も探してみようかしら。」
専門家「家のことは工夫次第でどのようにでもできます。また気軽に相談してくださいね。」
後日談
専門家の先生のアドバイス通りに家をリフォームし、住まいの役割を重視した家が完成した。
そして、ついにJrが誕生する時がきた。
今回のまとめです。
マイホームはずっと住むもの。今と未来、どちらも困らないようにする
「理想」と「災害に強い」のバランス重視
泥棒ならどんな家に入りたいか考える
これまでの家編を貼っておきます。
何かの参考にしてもらえれば嬉しいです。
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