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30分で別人に!実践で一番使えるプレゼン話法【動画付き】

はじめに

本書は、「プレゼン話法研修講師としてのキャリア38年の気づき」をまとめた本です。
紹介する技法は、簡単かつ即効性があり、いろんな場面に応用が利く技法です。

内容は、拙著「プレゼン・意見発表が別人のように上手くなる6つの押さえどころ」(日本実業出版社)等の見直し内容をベースに文章とイラストにYouTubeショート動画(限定公開)を加えて解説しています。
テンポよく解説していますのでスイスイお読みいただけます。

お読みいただくと、「こんな簡単なことで?」と思われるかもしれません。
ご心配なく、その効果の大きさは実践によって実感していただけます。

実は、私が行っているビジネスコミュニケーション(=ビジコミ)に関する研修で直ぐに効果が実感できる研修が「プレゼン話法の研修」です。
1日研修ですが、本人も事務局も感心するほど変わります。

この研修は定員10名までの1日研修で、次のように進行します。
①私が45分間で6つの押さえどころを解説(実践)
②事前準備のものを各自5分間でプレゼン(ビデオ撮り)
③一人15分間でのビデオ再生を通したアドバイスと意見交換
④10分間の見直し
⑤各自5分間のプレゼン
⑥ビデオの再生
  【備考】
   前述1の6つの押さえどころとは、次の6つを言います。
   ①大事なポイントを「ひと言でいえば」で3ポイントまでにまとめる
   ②テーマを言ったら大事なポイントから話す
   ③「はじめ」と「まとめ」を大事にする
   ④気持ちを目線で伝える
   ⑤視覚情報はプレゼントの心で見せる
   ⑥大事なポイントを印象づける
   各押さえどころについては、次の項目で解説しています。
   ●第1章の項目1・2と第2章の項目1・2・3・4

本書のタイトルを「30分で別人に!」としているのは、前述の6つの押さえどころをもとに事前準備をした後の次の時間を言います。(個人で行う場合)
①5分間のプレゼン(ビデオ撮り)
②15分間の振り返り及び見直し
③5分間のプレゼン(ビデオ撮り)
④ビデオの再生

ちなみに、私はこれまで「プレゼン話法の研修」を5年以上、長くて15年行った会社が10数社あります。
前述の効果は、研修で実証済みです。

なお、本書ではプレゼン・説明の対象者を相手と表現していますが、複数人の場合は聞き手と変えていただければ人数を問わずご活用いただけます。

例として紹介している言葉づかいと非言語による表現は、実際には相手や状況、内容に合わせて変えていただく必要があります。

加えて、巻末には「あがりを早く平常心にもどす方法の動画」を添付しています。
各項目完結型にしていますので、必要な項目から、あるいは必要な項目だけをお読みいただけます。

本書が、あなたのビジネス・パフォーマンスのサポーターとしてお役に立てれば幸いです。
田中義樹



第1章 言語による表現の押さえどころ

1 内容のまとめ方で大事なこと

(1)大事なポイントをまとめることの重要性

プレゼンは、その内容を相手に受け入れてもらってこそ意味を成します。
受け入れるかどうかを決めるのは相手です。
そして、相手は自分にとっての大事なポイントを早く知りたいものです。

プレゼンにおいては、内容のまとめ方がカギになります。
そこで、内容のまとめ方ですが、それには相手の立場から大事なポイントをまとめるようにします。

たとえば、
「新しい○○システムを導入することで、○○のコストを3割削減することができます」
といった感じにします。

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