裏町も楽し
2025.1.16
先日 浅草4丁目にある古民家カフェを訪れました。 「東京の絵になる店」なる雑誌などで注目されており、気になってたので平日のお昼過ぎに出掛けてみました。
浅草寺周辺の奥、通称 奥浅草と呼ばれてますが、いつからそう呼ばれているのだろう、れっきとした浅草です。
目的の店舗は元家具屋さんだったということで、天井は日本家屋がむき出しでいい雰囲気。 1階はヨーロッパのアンティーク家具や洋服 雑貨のセレクトショップ、2階は家具やドライフラワーに囲まれてのカフェでした。
ディスプレイも木の温もりを感じて想像していた以上の空間でした。
乙女の心をくすぐる(*^.^*)無垢の木。シンプルだけど最高にお洒落。
で、静かでした。お客が私とカップルの2組だけだからというわけでもなく外も静か。
お店を後にして周辺を歩くと、路地がいくつもあって昭和の家屋が建ち並び、所々に改装して飲食店になった観光客が喜びそうなお店や居酒屋があったりと、風情のある地域です。
少し歩けば樋口一葉が貧困の中、母と妹と営んでいた小間物屋のあった旧居跡や一葉記念館があり、その先は吉原だった場所。
なので、この辺りは吉原に行く男性達の歩いた場所もしくは客を乗せた人力車が走った場所なのだなーなんて一人で想像したりして。
浅草の花柳界、芸者さん、幇間さん方の事務所や紹介所である浅草見番があり、銭湯も。また家屋の寂れ具合がなんとも情緒あります。
これが週末だとこの辺りもけっこう観光客が調べて来て 散策場所にもなったりするのでしょう。
私はいつも浅草に来た時は観音様にお参りして帰るのですが、浅草六区辺りを歩いていたら観光客が平日にもかかわらずあふれていたので断念しました。
週末になるともう雷門から仲見世から観音様、伝法院通り、花やしき周辺、隅田公園はほぼ外国観光客です。浅草は日本語が聞けないと誰もが言います。
日本の風景や文化や風習を知るのには、有名観光地を来たほうが早いですからね。観光客の気持ちも理解できます。
美味しいものも食べたい、珍しいものも買い物したい、わかります。
しかし浅草だけならともかく、全国の観光地はこのインバウンドに頭をかかえるようになりました。
京都に宿泊しようとしたら昨年の8倍もの宿泊費になっていたと驚いていた知人。
飲食店しかり。外国人に合わせた価格の吊り上げ。
それに お店の経営ごと外国人になっていたり。築地の場外市場は1/3は外国人経営者で価格が高値と聞きました。
外国観光客が悪いとは言いません。日本を好きになって帰って欲しいし、経済効果も期待します。
でも 日本人が外国人に遠慮したり、肩身の狭い暮らしをしなければいけなくなってきている昨今の状況はやっぱり変です。
私は東京の街や人を見るのが大好きです。
歴史をたどり、風俗風習を知るのが面白い。
でも まだまだインバウンドの課題はしばらく続くでしょう。
解決なんてできそうもありません。
ならば、裏町や路地裏もまた楽しという気分で(^_^;)))、 人と横道に反れた感覚で
東京をおおいに楽しみましょうか。
ちょっと痩せ我慢に聞こえるかな(^.^)
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