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本の紹介『妻を帽子とまちがえた男』
『妻を帽子とまちがえた男』オリヴァー・サックス著
ハヤカワノンフィクション文庫
FacebookかInstagramで流れてきて、面白そうだなと図書館で借りて読んでみた。
書評をきちんと読まなかったので、認知症のおじいさんの滑稽なお話なのかと思っていたら、神経学のお医者さんのエッセイで、でも、物語のような症例報告のようなちょっと不思議な味わいの本だった。
妻を帽子とまちがえた男はこの本に出てくる24の症例のうちの1つの症例の話。
脳の一部の機能が喪失したり、逆に過剰に働いたりなど様々な脳神経の異常からくる症状とその患者さんそのものの24の物語が綴られている。
著者は有名なところでは映画にもなった『レナードの朝』を書いた方らしい。題名は知っていたけど残念ながら映画を観ていないし本も読んでいなかった。是非読んでみようと思う。
普段あたりまえのように自分の意思で考え動いていると思っているけど、脳に動かされている『自分』って何だろう?と、哲学的な意味ではなく、生き物として『自分』って何だ?と考えてしまう、そんな本だった。