#映画館の思い出、小さな映画館って楽しい
今は郊外のシネコンがほとんどだが
かつては単館系の小さな映画館が街中の雑居ビルなどにあり
その時代はよく映画を観に足を運んだ
自分の趣味に時間をかけることが容易ではなくなり
映画を観る機会が無くなってた頃
絶対これだけは映画館で観たいと思った作品があり
なんとか仕事を早退し(通院のためと嘘をついて)
電車に乗って街中のミニシアターに飛び込んだ
ジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」である
相手役はその頃まだ知名度の低かったヘレン・ハント
平日の映画館はガラガラでほぼ貸し切り状態
1番特等席のど真ん中に座って
これから始まるおしゃれラブコメを楽しみに待っていた
暗転すると同時にミスタービーンの映画の宣伝が始まり
テレビ版から映画になったのかと初ビーンを眺めていると…
いつまでも終わらない…なに?
宣伝にしては長すぎるな…本編に入ってるじゃないか!!!
間違った!
シネコンでは起こり得ない間違いを犯してしまった
ミニシアターのチケット購入は窓口が一個
「2時から回の大人一枚…」と何も見ずにチケットを買って
二つある劇場のひとつを案内され…何も見ずに椅子に座った
もう遅い、出直すのも恥ずかしい
かといって、ビーンを勢いよく飛び込んでまで見たいやついるのか!
せめて「ミスタービーンで間違いないですか?」くらい聞いてくれてもいいじゃないか
と自分の落ち度を誰かのせいにする作業がひと段落すると
お馬鹿なビーンを馬鹿にできない自分を嘲笑い
超リラックスして映画を堪能し、大笑いして映画館を後にした
その後、ビーンは全制覇した…笑
蜂と戦うビーンは相変わらずのデンジャラスボーイだ↓
もちろん、恋愛小説家はリベンジした
私の映画館の思い出である