歯のなくなるパターン
みなさんこんにちは!歯科医師Hachiです!
みなさんは、歯が全部そろってますか?
抜いてなくなったところはそのまま放置していませんか?
今日は、歯がなくなったところを放置していると、その後どのような末路を辿っていくのか?
いわゆる「歯のなくなるパターン」についてお話ししようと思います。
上の図を見てください。
右奥歯、前歯、左奥歯、それが上と下あり、全部で6ブロックに分けられてます。
左上の1がスタートです。6ブロック全て揃っている、つまり歯が全部残っている状態です。
そこから左下の奥歯がなくなったとします。
それは図で言うと、17と書いてある部分です。
左下がなくなったまま放置すると、右側に負担がかかるので、右の上か下が悪くなります。
今回は右下の奥歯がなくなったとしましょう。
上の図で言うと、41の状態になります。これは下の奥歯が左右ない状態です。
この状態だと普通なら、焦って歯医者に駆け込むとは思うのですが、案外下の前歯で食事できてたら来ない方もいます。
さて、このまま放置するとどうなるでしょう?
ある程度予想はできるのではないでしょうか?
そうです、今後は前歯に負担がかかります。
上の前歯か、下の前歯が悪くなりそうです。
上の前歯がなくなれば、図の44、
下の前歯がなくなれば、図の57
にあたります。
さて、図の一番右側に4パターンの歯の無くなり方があります。
ここまでくると、さすがに食事はできません。
なので、入れ歯を入れましょうという話になるのですが、
実はこの4パターンのうち、「治療しやすいパターン」と「治療しにくいパターン」があります。
「治療しにくいパターン」は、一番上と一番下です。
図の44と53にあたります。
このような噛み合わせを「すれ違い咬合」と言います。
噛んでも、噛む相手がいないので、文字通りすれ違いになってしまいます。
この状況で上下に入れ歯を作っても、すれ違いの力がかかるので、要はシーソーのような力が働いて、入れ歯は外れてしまいます。
ですので、結局食事ができないのです。
上から2番目や3番目の状態はまだマシです。
歯がない方に総入れ歯をつくれば、比較的安定しやすいです。
このように、歯がないところを放置していると順番に悪くなって、最終的にすれ違い咬合になってしまうと、治療が難しくなり、食事が大変になってしまいます。
ですので、歯を失ったところは放置せず、なるべく早くに治療されることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!