「AさせたいのならBと言え」!
2005年8月2日の記事より~
夕食準備のときのこと・・・
もやしのひげとりを、太陽(長女)&海(次女)にお手伝いしてもらった。
3人でおしゃべりしながら、ひげはビニール袋へ、もやしはかごの中へという作業を繰り返していた。
作業開始してそんなに経ってはいないが、「お手伝いはお~わり!」と「ピタゴラスイッチ」の方へ行ってしまった次女さん。
さすがです!自分のペースを貫き通す。そう、別に怠けようということではない。ただ素直に「ピタゴラスイッチ」が観たいだけ。がしかし、このマイペースはいかがなものか・・・と思う母ちゃんの目の前で「アリコリズム体操」を踊る次女さんがいた。
一方の長女さん。黙々と作業を続けている。
そんなとき、ブロック遊びにあきた弟の風くんがこっちにやってきた。
「め~よ!」という言葉は届かず、かごに手を出し、とうとうひっくり返してしまった。
「もう!なんね~~!」と声をはりあげたヤンマー母ちゃん!その側から
「一緒にやりたいの~?はい、これをこのかごに入れてごらん」と1本のもやしを風くんに手渡した長女太陽さん・・・。
そう!生まれて初めて見る「もやし」・・・触れてみたい。風くんの実験だったのだ。そういう感情の芽生え、大事にしたいと思っていたのだけどな・・・。日常のバタバタに流され、自分の仕事を優先にしてしまっていた(´;ω;`)ウッ…手渡されたもやしは、かごにではなく、自分の口の中へ。フロイトの発達段階的にいうと、風くんは「口唇期」何でも口の中に入れて感覚を確かめようとする時期だ。確かめております・・・。「ぺっ!」出しました。実験終了!
その後、もやしに手を出すことは二度とありませんでした。
太陽(長女)は、一度も「やらないで」とは言わずに、風(弟)のいたずらを止めた。それも風の心を汲み取りながら・・・。あっぱれです!
時代は遡り・・・ヤンマー教職ついたころの話
教職2年目に6年生を受け持ち、未熟な私は学級経営に頭を抱えていた。学級経営や授業づくりの教育本を読み漁り、教育技術は定期購読していた。
その中で刺さったもののひとつが、「AさせたいのならBと言え(岩下修著)」である。伝えたい内容をそのものズバリ言うのではなく、少し形を変えて表現する、教師側の子どもの心を動かすような知的な言葉遣いを提唱している。
なんかね・・・これに通じるものを感じたわけですよ。太陽(長女)の対応に・・・。「やらないで」という直接的指示はなかったのに、やめさせたというあたり。ほんと、勉強させてもらいました。
しかし、ヤンマー復帰してもだいじょうぶかね~。
子育て中は、直接指示オンパレードだからな~(;^_^A
知的な間接的指示・・・がんばろ!
※本記事は、2005年当時の内容です。
現情報と異なる場合があることを、ご了承ください。