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一本の道
旅の先々で、「ハット」思う時があります。
その時、何かに反応するのですが、それは、今まで生きてきた中の出来事であったり、感動したことであり、想いもつかない深さだったりです。
ダムの堤体(ていたい)からこの道を見たとき、画家の東山魁夷の『道』に出会った時と同じ感動と深さを覚えたのです。
途中で方向を急に曲げるのですが、それまでは真っすぐです。迷いもなく真っすぐに進んでいるのですが、人生の岐路のように、ある時決断し、方向を変える。それは、意図してか、はたまた他力(たりき)によってか、
「道」を人生に置きかえて、見えるものと、見えない先の不安と希望に誘引されて行くのです。
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ある時、東山魁夷から学ぼうと、長野県の善光寺の東にある「長野県立美術館・東山魁夷館」で本物を見て、『風景との対話』を読んで、風景に対峙する姿勢を勉強したことがあります。
東山魁夷の『道』は、大きなキャンバスにどんと真ん中に道が描かれていて、奥でわずかに曲がっています。
この写真の風景を見たとき、それに近いものを感じました。
『道』をテーマに書かれたHPがありましたので、引用させていただきました。
「人生で道に迷うことは必然」――“道”をめぐる偉人たちの言葉 (ITmedia ビジネス online)
長野県立美術館・東山魁夷館