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阪神居酒屋監督の独り言 大山とFAと甲子園の地鳴りについて

ところでスマホの電源が入らなくて焦った事ありませんか?
つい先日寝て起きたら急に電源が入らなくて、これ一つで生活しているもんですからどこにも連絡出来ないし、買い物行こうにもPayPay払いにしていたもので何も買えないし、
電車に乗ろうにもタッチで済ませていたのでショップにも行けず。

あ、これ詰んだわ
って思ったら笑うしかありませんでした。
幸いPCから修理に出す事は出来たのですが……

安心して頼りきりにしてるといつ何が起きるかわかりませんし、
どれだけ依存していたかを思い知ってちゃんと分散しておこうといういい教訓にもなりました。

さてそこで大山の話です。
原口もFAしたのですがこれは
グッチわれ闘病中でも頑張って戻ってこいて応援してたのにようそんなマネできんな?おい
出れんのか?ほんま出れんのか?
CSでの最後のHRが感謝の印でさよならて、そんなん認めんぞ
お前そんな男やったんか
骨の髄までお前は阪神や 
虎の血でベンチを縦じまに染めるリーダーや
カープでも許さん
と、言えるんです。

辛辣に見えるかもしれませんが代打であろうとベンチにいてもらわないと困る男にまで達しているんですから、
よそでもっと活躍したい、
なんて聞いた時には上みたいな言葉を直接ぶつけてでも止めたい気持ちでいっぱいです。

しかし大山となると、かなり頭を抱えました。
しかも理由が
自分の評価がどれくらいか知りたい
こんな事言われたら、ほなもう好きにしいやとしか思えませんでした。

白鴎大から鳴り物入りで入団してきた時には、なんやえらいボーッとしとるなあ、
こんなんで大丈夫かいなと思っていたら、2桁得点を獲得した試合は全部この大山が絡んでいる上に、三塁でも一塁でも品のある守備に定評も得ました。

しかし4番の地位にいても何故か不安定で侍ジャパンに選出されるにも不安要素しかない。
いやむしろ、オールジャパンでいうならそれ以上に適した4番はいくらでもいて、岡本、村上、牧、山川、吉田正尚、甲斐拓也、柳田悠岐、
数え上げたらキリがない。

しかしそれでも阪神が勝利する時なぜ必ずそこに大山が絡んでいるかというと、
先制してから優位な流れになった時にダメ押しの一撃を加えて相手の気力を削いでしまうという、
俗に言う「死体蹴り」が滅法得意なんです。

なのでランナーが出てから、というより、先に点差が開いている状態で大山がバッターボックスに立つと、ソロだろうがランナーがいようがお構いなくスタンドに放り込んでしまうので、
大山のチャンスは特別な時しか発動しないのです。

それをファンは知っているので、
ああ、どうせPOP(フライ)や
とか
平行の真っ直ぐ狙っとるいうことは、こらゲッツーやな
とか
タコの唐揚げちょうだい、ないの?ならゲソ揚げでええわ
などとスタンドや居酒屋でもこんな言葉が飛び交う始末。

特に今年は本当にスイングで悩んでいるのがわかっていたので、
掛〇やらYouTuberがエラそうな事言うとるから昨年のスイング全然出来とらんやんけ、黙っとけ、お前らが現役の時受けた球と全然ちゃうボール来とるのにそれも見えんのか
と、とある解説陣数名に怒りすら込み上げる事もありましたが、
そこは、横浜のオースティンのバットコントロールと対応力で黙らせてくれました。感謝。

結局今年ツーベースでも打てば御の字みたいな扱われ方もされましたが、それも器用に飛ばないならこうすればいいと大山なりに考えた形だったのでしょうが、
それではチャンスでもないのにボコボコ打ちまくっていた森下くんと比較してみましょう。

森下くんはバットコントロールももちろんなんですが、真っ直ぐとスライダーが来ればどこに飛ぼうが全力で振っていたんですね。
特に彼は目がいいんです。フォークやゾーン外のボール狙いの変化球に対して、普通ならこれをあえて見逃すんですが、範囲内であればそれもヒットにしてしまう。
(岡田前監督はそれをやめろと散々注意していました)
真ん中を突かれた時に全力でスイングするだけでいい。こうすることで相手のバッテリーはそのスイングの威力が焼き付いて、コイツヤバいぞ、となって下手なコースは避ける。
それで抜け球がくればもう森下くんのペースにハマるので、四球でも狙い通りのゾーンにも来る。
そうしてランナーとして出したら、後続全てがピンチに見えてしまい、疲弊し、大量得点に繋がる、といった方程式が出来上がる。

基本打ちたがりでちゃんと結果も残すんですが、それだと長いシーズン森下くん一人で頼りきりになってしまうし、ケガでもして離脱したら目も当てられない。

それに比べて2018年から大山は、毎年迷いの繰り返し。
金本監督が思いっきり振ってこい!と言うとフライか長打の二択。
矢野監督がしっかり当てにいけ!と言うと芯に当てる事を意識して臨時コーチに来た川相にバントまで教わりに行く始末。
岡田監督に至ってはお前4番やろ?なら4番らしい活躍せいやと言うと何していいのかわからずWBC前の侍ジャパンとの練習試合に来た大谷などのスイングを見て真似てみた結果確実にヒットを打つフォームを身につけるが、帰す4番がランナーになって誰が帰すんだ
という乱調に。

よそもそうですが、しばらく4番を外人助っ人に任せていた時期があったんですね。
しかしこれ幼心にも疑問があって、契約が切れていなくなったらその4番の穴は誰が埋めるのよ
他所からもらうの?育成を我慢して使うの?
こいつでなければいけないという不動の4番が必要だったんです。

そんな時に獲得したのが大山。
スイングを見た瞬間、これこそ待っていた阪神の4番だと思いました。

その期待の大きさから野次も多いのですが、POPばかりの日でも三振よりはいいし、何より阪神のカラーとしてこんなに面白い4番、そうそういないでしょ。

評価は巨人の慎之助と坂本が教えてくれた。
ソフトバンクのリチャードが出たがっているなんて聞いた時なんか、ファームで見てますからね、5年連続HR王獲得したりとこんな万能で怖いバッターいないと喉から手が出るほど欲しかったですけど、
このリチャードこそ居場所がないと声高に叫ぶのはわかるんですけど、
一塁で右打ちは、大山がいますからね。

余談ですけどあんなチャンスも与えず飼い殺しにされるんならホントに他所に行くべきだと思うんですけど、そこはソフバンさんにほんならグッチかてせやろが、大きなお世話や言われそうなんであんま言いません。

なぜ大山に死体蹴りなんてスキルが付いてるか、これはもうわかる人にはわかるはず。
一所懸命なんです。
バッターボックスに入るとつい力んでしまうんです。
プレッシャーも何も無くフッと肩を軽くした時に平行かアッパースイングから繰り出される打球が浜風に乗ってスタンドに入っしまうんです。
それだけのグリップ力と肩から背中、発射台となる下半身が強化されているので、力まずバットをクルッと回した時にファンは
これはいける!
と、地響きを起こすんです。

2023年、この年の阪神は戦力が揃っていたので絶対負けない自信がファンにもありました。

大山はこの時の甲子園が揺れるほどの地響きに感動したと言ってますが、
実はチャンスとわかったら毎回クラップハンドと両足をバタつかせ、声援によってチャンスだぞーここ点取れるぞーと演出しているんです。

確定演出です。
北斗でいえばケンシロウが虹のオーラをまとってるくらいの大当たり演出です。

いつから始まった伝統か忘れましたが、私以上に流れを読むのが上手い熟練ファンはいくらでもいまして、
こんなんで点入るのかよ
と相手が思ってる時この演出が出た時は8割で点が入ります。

高校野球でもそうですし、この近所迷惑級の演出に加わりたくて足を運ぶファンも少なくありません。

なんでそれがわかるかというと、
これを話し出すとまた長くなるのでとりあえずそれまでドカベンから水島新司の漫画全部に目を通しておいてくださいませ。
話はそれからです。

本当は全ての選手の行く先が決まってからこれを書きたかったのですが、
まだ迷いの中にいる選手には、とことん悩んでもらいたいとも思い、書かせてもらいました。

そこに必要とされている理由であったり、まだやれるのに戦力外とされる選手もいたり、
球団に評価してもらえてないと折衝が起きたりするのはすごくよくわかるんですが、
誰が球場まで足を運んでタオルまで持って見に来ているか、よく考えてほしいな、と。

頼りきりになるワンマンチームになってはいけないんです。
そう、私のスマホのように。
ちなみに修理に出す前に電源ボタン長押しと音量ボタンの上をずっと(1分以上)押してたら、復帰してくれました。
 ありがたい。

あれがダメならこれ、これがダメならあれ
選択肢はいっぱい持っていていいんですが、チームのカラーを変えるようなフラフラした事は、選手も球団もしないでほしいですね。

そんなわけで、2019年まだ小学生だった男の子が学校の宿題で書いた有名な作文を添付しておきます。

春の大山
ちなみに歌にもなりました

小学生がここまで見てるというのも、お忘れなく。

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