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#155 自分のせい?ひとのせい?
最近「社会心理学」に興味を持ち始めました。
手初めに手に取った本は、
村山綾氏の「「心のクセ」に気づくには」
日々いろんな出来事が起こりますが、
それに対して何かしらの理由付けを
せずにはいられない心理が働きます。
例えば、仕事でミスをしてしまったとき。
「自分の不注意だ」と思うこともあれば、
「上司・会社のせいだ」と考えることもあります。
どちらが良い悪いということではなく、
何かしらの理由をつけたくなるものです。
そして、その理由の付け方には
人それぞれの「クセ」があり、
それを「原因帰属」という用語が
充てられ研究されています。
■
原因帰属には、
内的帰属と外的帰属があります。
内的帰属は、出来事や行為の原因が
経験した人、実践した人の
内部にあるということ。
外的帰属は、その逆で、
原因は経験した人、実践した人の
外部にあるということ。
上の例でいえば、
「自分の不注意だ」
と思うことが内的帰属、
「上司・会社のせいだ」
と考えることが外的帰属にあたります。
■
そして、外的帰属の場合、
自分の外の情報を収集して分析する、
という考えるためのエネルギー(認知資源)を
多く消費するのに対し、
内的帰属の場合、あまり消費しません。
仕事で忙しいとき、疲れているときに
ネガティブな考えに侵されるがちですが、
それは認知資源を節約するための
合理的な行動ということで
妙に納得しました。
■
また、原因帰属を考えてみると
原因は一般的に一つではなく
複数が重なるものであり、
逆に何を原因とするかは
自分で決められるものです。
そうであるならば、
自分の都合の良いように理由付けをして
精神的にブレのないよう
過ごしていきたいものです。
「メンタルの強い人」
と呼ばれるがいますが、それは
「上手く理由付けを出来る人」
と言い換えることができるかもしれません。