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腎臓病の夫との、静かなバトルの日々3

「今日は鶏肉と大根があるからそれを煮て。」

夫がそう言い置いて、仕事に出ました。

煮物は塩分を減らすことが難しい料理らしく、減塩レシピ集にも余り載っていません。ただ、夫は煮物が大の得意で、いかと大根、タイのあらと大根など、そこそこ美味しく作ってくれます。

なので、私も夫に負けるわけにはいかないので、一旦治療食の事は念頭から外し、美味しい鶏大根を炊かなければならないと思います。
 
冷蔵庫を開けると、鶏の手羽元の大きなパックが買ってありました。数あるレシピの分量では、手羽元8本とか、10本とかの基準が多いですが、それ以上入っているようでした。この、肉の量の多さも夫の問題点の一つなのです。肉が多いので、小さめの大根を一本まるまる使うことにします。


夫は大家族で生活してきたので、一食に掛ける材料が大分多い傾向にあります。だけど私が、パックのお肉を残して、少なめの量で作っても文句を言われるので、大きな鍋でそのまま全ての手羽元を料理することにします。


それから子供が煮卵を好きなので、私は最初にゆで卵を茹でました。5個…7個にしました。4人家族で、子供が2個、明日のお弁当に1個と増やしてみました。
この私の沢山作りすぎる癖も、問題点の一つであると、子供に指摘されているところです。

 
大根の皮をむいて、半月切りにし、隠し包丁を入れて少量のお米と一緒に茹でます。皮は千切りにして水にさらしておきます。
鶏手羽元は開いて皮目を下にして焼き付けます。
鶏を皿に取り出して大根も焼き付けます。こうすると、下茹でしなくても隠し包丁を入れなくても良いくらい、味の滲みるのが早いんだと、友達が教えてくれました。
水は少なめに入れて、落し蓋をして煮始めました。

大根にも焼き目があります


ガスの火が強いのか水分が無くなるのが早く、水は最初と同じ位を2回も足しました。
 
肉と大根だけのときは味見すると丁度良かったのですが、卵を7個入れたあと、薄くなったようでした。😩
 
そこでまた、お醤油を少しだけ足しました。

副菜として、節約料理。減塩のなます

 
水にさらしていた大根の皮は、鶏と大根を炒めたフライパンで炒めます。そこへ、ニンジン半分も、千切りにして一緒に炒めました。

 
調味料はまず、小皿で混ぜて作ります。砂糖小さじ1杯と、醤油小さじ半分、酢小さじ3を混ぜておきます。軽く炒めたところで、小鍋に移して調味料を混ぜました。

 
薄味だけど、完成した味。

 
美味しくなくはないけど、何度も味見をしているうちに、不安に駆られてしまい、冷蔵庫にあった和風ドレッシングをパラリとかけました。もう絶対これ以上は味付けしない!と心に決めて。

 
ストレスでお煎餅かじってしまいそうになります。自分が減塩するわけでは無い事を忘れそうです。でも、味がわからなくなるので煎餅はやめておきます。

 
一人暮らしで食が不規則な子供が「なんか健康的なものを食べたい」と帰って来たので、ほうれん草と炒めなますを出しましたが、なかなか箸が進まない様子です。傍でジッと見つめていたら、そのうち食べてくれました。

夫は豆と里芋の煮物を手早く作って食べていました。
       10点満点中)2点

翌朝、夫は「鶏肉の味少しうすかったねえ。」と言っていました。大根は食べず、鶏肉だけ食べたようです。鶏の出汁がすっかり抜けて、大根に吸い取られた感はありますが、(いつもの私の失敗パターン)しっかり味わうと成立したおいしい味。ご飯をぱかぱか食べたい夫にはちょっと不満なのです。減塩に慣れるまでにはまだ時間が必要ですね。

5月のバラ園


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