マイダイアリーの見どころ
このドラマの売りは、なんと言っても清原果耶が主演だと言うことです。
清原さんは、私にとってはもはや、好きな女優というより信用できる
女優です。
もう、彼女が出演しているだけそれだけで、作品の質は一定量担保されていると言っても過言でない。
今年2024年、ここまでに公開された彼女の出演した映像作品は2つ。いずれも監督が今までにない挑戦を行なっている映画です。
「青春18×2 君へと続く道」は、もはや果耶ちゃんの盟友とも言える藤井道人監督が、初めての国際プロジェクト(日台合作)に挑戦した作品。
「碁盤斬り」は現代をバイオレンスな映画を得意とする白石和彌監督が、初めて本格的な時代劇に挑戦した作品。
そのいずれでも、清原さんは見事に俳優部としての役割を果たしています。
特に青春18×2は、台湾と日本で撮影しなければならない制約があり、時制がより未来よりである日本パートから撮影し、その後、過去の台湾パートを撮っているのですが、出来上がった作品からは全くそんなことを感じられない素晴らしく自然な出来上がり。
ダブル主演のシュー・グァンハンと共に、役者の素晴らしさ(もはや怖いぐらい)を堪能できます。
翻って、本作マイダイアリーは、現在のふとした出来事をキッカケに、2年前の学生時代を振り返る物語。もはや、現在の日本の女優で、これを最も見事にできるのは清原果耶氏をおいて他になしです。
実際、マイダイアリーの企画自体清原果耶ありきのものだったようで、11月3日の朝日新聞デジタルに出た、本作のプロデューサー清水一幸氏さんのインタビュー記事によれば、このドラマの企画の骨組みはずいぶ前にできていて、主演も清原さんに決まっており、受けてもらえるのがこのクールになったということのようです。
巷では、20代前半の女性がたった2年前を振り返るのに、「人生の日記を読み返したくなった」は大仰だとか、学生パートだけで良いんじゃないとかいう人が散見されますが、私は全く同意できません。
何より、毎回2年の経過を髪型と服装の違いだけで見事に演じ分ける、果耶サマの演技のトリコです。
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