感想文 男は辛いよについて2
男はつらいよの違和感についてだが、少し脱線する。
アリtoキリギリスのアリの話だが、アリは働き者である。しかし、最近の研究ではアリの世界にも怠け者が2~3割必ずいるという。それは、働いているアリが疲れた時に代わりに働く為に必要な枠であるという。アリ社会を存続させるために働きアリは怠けるのである。
話を戻したい。
寅さんは勿論働かないアリに属する。
それは人間集団にも必要枠として存在してよいものだ。なぜなら、寅さんは弱者の味方であるからだ。弱者を慰めるものは、弱者の場所にいなければならない。寅さんはあくせく働くアリと違って、心にゆとりがあるのかもしれない。
偉かろうとそうでなかろうと、迷える人生の一時に寅さんのような存在がどれだけ慰めになるだろうか?いつでも相談できる実の兄のような存在が。