明治維新について2
熱とは何か?
それは熱気であり時代を動かす
心理的動力である。
私の考える時代認識は、文明人と野蛮人のせめぎあいで生じる熱気が関係していると考える。
しかし熱気は文明人からは起きない。
熱気とは野蛮人からしか起きない。
これはあくまでも仮説だが、人間は本来限りなく動物だった。しかし文明開化によって野性のエネルギーは抑え込まれた。動物を観察すれば容易に分かるが、あの生命力と野性動物の生きる熱気は恐ろしさを感じるほどだ。しかしそれはまた美しく優雅である。
地球は何度となく絶滅の危機に喘いだが、その生命は途絶えることはなかった。
では吉田松陰は文明人であったのに
何故明治維新を起こせたのか?
私の考える説はこうだ。
吉田松陰は文明人でなく、野蛮人であったと。
よく考えてみて欲しい。
江戸時代を根本から変革するということは、現代でいう資本主義を打倒して日本を根本から変えるということだ。
幕府討伐とは今でいうテロリストに等しい。
松下村塾に集まる下級武士とは所謂かぶきもので、今でいうやくざに近い存在になる。
これは生易しい机上の空論と
学生を学問馬鹿の討論では時代は変わらない教訓である。
これを私は野性の知恵と呼びたい。
野性は生きる為に生きる。生命の危機に瀕した時に尋常じゃない熱気をもつ。
人間は、それに気付かずに環境問題や経済経済破綻をもたらす。
吉田松陰先生は、文明人でなく、超人類である。文明を改め、本質的な生命の危機を我々に伝えた。
人間の深層心理の心底に腐ったゴミ屑しかないとして、それに火を灯したのが吉田松陰先生なのかもしれない。