詩　命短し

私の命がなくなる時
君はきっと哀しむだろう
トイレに流れた血便に
恐れる気持ちは隠せない
故郷を置いてきた報いか
旅先で病むのは詩人の宿命
禁煙禁酒少食を始めても
身体は素直に答えるだけ
孤独が加速し妻とふたり
いつか本当の旅立ちの前に
あなたをどれだけ想えるだろう
何ひとつ残せない不幸者の末路
でも一緒にいてくれてありがとう
でも連れてはいけないさようなら
涙がでる日まで放心状態の瞳
父母よ赦してください
友人よ達者でな
妻よ恨むな
命短し