![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79562283/rectangle_large_type_2_e1231eb066336186bb06548db982a44a.jpeg?width=1200)
澄み
1997年7月10日(木)
「Eちゃんなの?」
その子はわたしが10歳くらいのころのともだちにそっくりだった。
笑うと糸目になるEちゃん。
女の子は「安音・あお」という名だとおしえてくれた。
Eちゃんのことを思い出してとてもいい心持ちになった。
Eちゃんはひとつふたつ年下だけど、輪廻する魂があるとすれば、Eちゃんの魂はわたしの魂よりもずっと古いと思う。
あの人と遊んだことはわたしにとって癒しだったんだと、わかった。
気持ちのいい人だった。嘘がなく、賢くて、わたしに「澄み」をもたらしてくれた。
Eちゃんの家の庭でバドミントンした。
「お相手つかまつる!」
Eちゃんの凛々しい声、よみがえった。