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生きてる地平が違いすぎても
「我が国はかつて韓国を植民地にした時がある。
そこを考えた時に、
韓国は日本に対してある意味、兄貴分みたいなものがある」
衛藤征士郎という人が放ったことばに衝撃を受けた。
人間に対する侮辱だ。
きのう武田砂鉄さんの「アシタノカレッジ」(TBSラジオ)で安藤優子さんの話を聞いた。40年前、安藤さんはおっさんのものだった報道の世界に入って居場所を確保するため「ペット」になり、「おっさんと同化して」生き延びたという。それを「刺身に付いてるプラスチックの菊」と一言で表現していた。
わたしにキャリアはない。でもキャリアを積んだ女も積まない女も、安藤優子さんが飲んだ無念、泥水の味はわかると思う。
おっさんになりきって、おっさんになり代わって「女性は嘘をつく」と言った人がいるなー。「男性は嘘をつく」は、知らないのかな。
安藤優子さんが好きではなかった。わたしが知っていた安藤さんは「おっさんと同化」真っ盛りだったのね!とわかった。男への軽蔑、傲岸なかんじ、抑圧した怒りによる不機嫌。
ああ、そうだったのか。
安藤さんはそう生きるしかなかったんだけども、あとから来る人たちには違う生き方をしてほしいと、たぶん祈るような思いで研究し、本を上梓されたのだと思う。
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そして「マチズモを削り取れ」が浮かんだ
この本をわたしは読んでいない。出たら読むんだーって楽しみにしてた。本屋さんで平積みを見つけて、待ってましたー!
少し読んだら気持ち悪くなった。本を閉じた。とても読み通せる気がしなかった。武田砂鉄さんが悪いんじゃない。
「読み進めるのめっっっっちゃしんどかった…。」
⇩のらさんはブログにそう綴っている。