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「瀬戸ツクルスクール」での子どもたちの学びとは

2日ほど家を空けて家に戻る。
やはり外出は疲れる。
家に帰って来てホッとする。

越後『学び合い』の会に行って来た。
1日目の午後と懇親会に参加させていただいた。『学び合い』界隈のいろんな方とお話しできてとても刺激になった。

その中でも、とにかく一尾さんの話が強烈に印象的だった。
『学び合い』の会だが、私にとって半分以上一尾さんの会だった。

講演会ももちろんだが、フリートーク、懇親会、2次会もご一緒させていただき、とにかく濃かった。

この3月に瀬戸ツクルスクールを訪問させていただき、現状で日本中でここまでの施設はまだないと確信した。

ツクルスクールの子どもたちは朝来ると、丸くなってクラス会議をする。(ただ一般的なクラス会議の次元ではない。)
その後は思うがままに時を過ごしている。カードゲーム、おしゃべり、マンガ、料理などなど。

一尾さんは『学び合い』なんて言葉を一切使わないが、『学び合い』の超究極はツクルスクールの子どもたちの姿だろうと感じる。

ただ「自由」な場所で留まらず、卒業後はプラクティカルカレッジで個人事業主を目指すという社会への接続までしっかり備わっている。
必要な教養は「アクティブブレイン」の理論に基づいて身につけるという下支えまである。

さて、今回の講演会では「ツクルスクールでの子どもたちの学びとは」が主なテーマだった。
異学年集団の中でひたすらに自由に過ごすツクルスクールの子どもたちにインタビューするというもの。

インタビュー内容は、
①ツクルスクールで何しているか、②ツクルスクールで身についたことは?③将来のこと考えてますか?」の3項目。

インタビューは低学年を皮切りに段々と年齢が上がっていく。

低学年の子たちの回答は「ない。わからない。」が大半である。
これが次第に年齢が上がってくると内容が変わってくる。
「人と話すこと、行動力、コミュ力、恥ずかしい気持ちが無くなった。」などの回答が出てくる。
中学生になると、「周りとの関係の中から将来について考え始めた。」なんてことを口にするようになる。

この後に「エリクソンの発達段階理論」のスライドが出てくる。
子どもたちの回答は、ビックリするくらい、この発達段階理論に則っていた。

大人がいらないことする必要はない。子どもたちは育つ。」とのこと。

世の中では低学年でも自分の言葉で表現することが求められたり、その姿をさぞ素晴らしいように見せていることがあるが、それまでにどれだけ大人の手が入っているのだろうか。
そんなことを思いました。

その他グサっと来た言葉

・親が考えずに公立に入れることしか考えていない。
・大人ができるのは自分の背中を見せることくらい。
・公立がすべからくなすべきことは何なのか考えるべき。
・そこだけでインクルーシブを考えるのではないなく、瀬戸全体でインクルーシブを考える。

市や瀬戸の企業を巻き込んで、コラボして街全体で子どもたちを育てているのが改めて伝わってきました。

この次元で何かできる人になろう。

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