📖|読書感想 : ボトルネック
ぽんずあめさんが前回記事をマガジンに取り上げてくださいました。ありがとうございました!
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また、再度あんのすけさんのマガジンでも取り上げていただきました。閲覧数が増えててとても驚いてます。まだ始めたばかりで恐縮ですがこんな拙い記事なのにいろんな方に読んでいただけてるなんて嬉しいですね。ありがとうございました!
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訪問、いいねをしてくださった方々もありがとうございました。
前回に引き続き本の感想になりますが、米澤穂信さんのボトルネックを読みました。
お薬の効果か定かじゃないけど少し意欲的になってきてとにかく活字が読みたい!
という事でYouTubeでオススメの本を探してみたところ「鬱の時に読んだら余裕で逝ける」と紹介されていたこちらを手に取ってみた。
元々の性格もありますが陰鬱としたり後味が最悪だったりする物って好きなんですよね。
亡くなった恋人を弔いに東尋坊に行ったのに「兄が死んだ」と母親から連絡がきてトンボ帰りする事になる主人公。
冒頭1行目ですでに2人亡くなってる事が分かる。正直初めての経験。
亡くなった恋人は諏訪ノゾミ。語り部のぼくは嵯峨野リョウ。子供はこれっきりでおしまい!という意味でリョウという名前がついたらしい。
諏訪ノゾミを弔いに来るまで2年かかった。やっと東尋坊に着いてこれからって時に兄の訃報が入るが、リョウも母もこれといって兄の死を悲しむでもなかった。
嵯峨野一家は破綻していた。兄の死は急なものではなく、みんなそれぞれ心の準備ができていたという事だった。
リョウは帰路に着く際に東尋坊で崖から転落してしまう。諏訪ノゾミが亡くなった場所と同じところで誘われるように落ちていく。
ハッと目が覚めると東尋坊とは別の場所にいた。リョウは訳がわからぬまま自宅に急ぐと、家には知らない女がひとり。どうもそいつは生まれてこなかったはずのツユ…リョウの姉にあたる人だった。
嵯峨野リョウが生まれなかった嵯峨野サキのいる世界で、リョウは「リョウの側の世界」と「サキの側の世界」との間違い探しをする。自分の側に帰るために。
個人的には前情報よりもポップな感じで読めました。内容はまま重たくはあるものの、サキとリョウとの会話で展開されていくストーリーが少し浮足立っているような感じであれよあれよと読み進められました。
これはきっとサキの天真爛漫さがそういう風に読ませたんじゃないかと思う。
なんでリョウがサキの側の世界に飛ばされたのか。
サキだからわかる事、リョウだから持っている情報が噛み合っていく中で分かっていく諏訪ノゾミへの不穏な気配。
読みやすいしおもしろいしで1日で読み終えました。
本当におもしろかった。
あの結末はどう解釈すべきなのか。
サキと出会った後のリョウであれば「明」の展開も想像できなくはないけれど、「陰」の方が想像しやすかったりもする。人によって解釈の仕方も想像も変わる展開ではあって、その先が知りたかったのに!といまだに憤ったりもします。
おもしろかったなぁ〜
次は何を読もうかなぁ。
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