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#28 関係を保つ為に必要かどうか考えたけど 正解は出ていない

性生活について


あの数カ月の出来事で、私はSに対してすっかり性的関係の対象とみる事が出来なくなっていた。

状態悪化から退院までの約2か月は性生活はなく、私は欲求不満という感覚もなかった。

退院後、比較的元気になって帰ってきたSは、早速体を求めてくる。


不快感しかなかった。

しかし、断っても応じるまで誘い続ける為、結局根負けする私。
早く終われば良いなと思いながら相手する。

全く気持ち良いと思えなかった。


その時、我慢してまでセックスするのは無理だ。
そう思った。

セックスレスでも仲良しな夫婦やパートナーがいる世の中。
私も、そんな同居生活が出来るなら理想だと思う。

しかし、私とSの好意の差には隔たりがある。

Sは私の事を愛している。だから一緒にいたいし、喋りたい、交わりたい。

私はSの事を愛しているとは言えない。だから離婚した。でも拒絶するほどの感情には至っていない部分もある。
一緒に居なくても良い、喋るのは構わない、交わりたくない。


これだけの差がある中、どうやって互いの妥協点を出すのか。


同居について


同居についても、私は別居の方が精神的負担は少ないと思っている。

Sは同居しないと頑張る意味がない。


Sが状態悪化して以後、私はSに対しての接し方が変わった。

Sが被害的だったり人のせいにする発言が増えたりしたこともあり、私もイライラしやすくなった。
また、Sが記憶力低下していることも加わって、言った、言わない論争が激化した。

退院後も、上記が改善されたわけではないが、多少Sの意識が鮮明になったことで、落ち着いて話そうと努力する面は感じられる。

但し、Sが短気なのは変わらない。
私もイライラしやすくなっているため、会話が穏便に終わることが少ない。

互いに精神的負担である。


結婚した頃から、Sとの会話は一方通行が多かった。

Sが色々話したがりで、なんでも隠さず報告するタイプ。

私は自分の意見を言わないタイプ。
仕事柄もあるが、特に感情に任せた発言はしない。相手が傷つくであろう言葉も言いたくない。言ったら私自身が後悔するからだ。

Sは、私がどう思っているのか知りたいのに伝えてくれない、と不満に思っていた。


結婚前は、もう少し自分の意見を言えていた。


言わなくなったのは、簡単に言うと面倒だった。

私の意見を10%伝えたとしたら、Sは70%返してくる。

そして くどい。

私はSの話を聞いているのだが、Sは私の反応が薄いから伝わっていないと感じるらしく、表現を変えて同じ話を何度もする。

分かった、伝わった、理解したなどと言っても、話し続ける。

Sの意見を貫きたい時には、下記の記事にも書いたが、私の意見は通らないと感じた出来事もあった。



私も、頑として自分の意見を貫く姿勢を保てたら良かったのだが、まぁ離婚したし、もう良い。

こんなんだから、私は別居して、会う頻度を決めるなり、互いの時間を作るような環境設定をした方が、相手にイライラすることなく、穏やかに会話が出来るような気がしている。


問題は、Sに友人と呼べる人がいないことだ。

仕事に行けば、そこで話せる人はいる。私以外とも交流を持ってほしい。

今のSは、私しか話せる存在がいない。
それが私にとって、過重負担に感じている。

Sに伝えた所で、拒否されるのは分かっている。
だって私がいなければ何の意味もないと言う考えしかない状態だから。


食事について


Sは元々料理が好きなタイプ。同棲した頃から良く作ってくれていた。

私はもてなす料理を作れるほどレパートリーはなく、自分が食べられる状態の物なら何でも良いタイプ。

Sが料理をしなくなってから、私は自分で食べる分を作って食べていた。

それに不満を感じた事はない。むしろ気が楽だった。

と言うのも、Sは人に食べてもらう事に喜びを感じるので、私が何時に帰宅するのか、何を食べたいか、朝から尋ねられていた。

私が、その日は食事いらないと朝で決められたら良いのだが、直前の気分でも変わるため、常に作ってもらっている状態になった。

私にとって、食べなきゃいけない、という感覚が負担だった。

この食べなきゃいけない感覚は、自分で食材を購入したり、調理して冷蔵庫に残っている状態にも、そう感じていた。
だから、Sに作ってもらったら、余計にプレッシャーになった。

前述したように、Sは人に食べてもらうことに喜びを感じるので、自身は食べない。味見程度につまむだけ。

もったいない精神も強い私は、残せないし、食べ物を捨てられない。


Sが退院後、料理を怠けていた、と言い再開するようになった。
S自身も回復の為に栄養管理をしないといけないから、という理由もあった。

私は、自分で作って食べる習慣が楽になっていたし、新規事業の為に仕事を退職してから、それほど食べなくなっていた。
空腹を感じたら、プロテイン、ナッツや豆(大豆やグリーンピースなどの焼き豆)をポリポリかじって1日の食事を済ます事もザラだった。

そんなもんだから、昼食や夕食がテーブルに並んでも、作ってくれた量の半分も入らなかった。
それに、Sが久しぶりに料理をするからなのか、私が薄味に慣れているからか、全ての味付けが濃いので、進まなかった。


新規事業の準備で帰宅が遅くなり、その後飲み会もある事を伝えていたのに、帰宅するまで電話を掛けてくる。
帰宅したら、料理を作って起きて待っているS。

時間を過ぎても帰ってこないから心配したので電話したと言う。

帰宅時間を正確に伝えないのが悪い、時間を過ぎる事が分かっているなら連絡できるだろ、などと文句を言われた。


で、作った料理は結局自分で食べず、コンビニやマックなどで購入して食べる。

私が食欲なく、作らなくても良い、と伝えると、やる気が起きない、せっかく頑張ろうとしてるのに、と言う。


価値観(性格)の不一致で離婚した、という夫婦は、こんな所からなんだろうと思う。

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