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#26 時間と気力が奪われる時

解約キャンセル中止


職場近くに借りたアパート

鍵を受け取った日に「住まない」。

翌日解約の連絡し、手続き。


自宅の賃貸募集

媒介契約をおこなった不動産へ「自分が住むから」と連絡し中止。

引っ越し業者へ、運送キャンセル。


全てSがキャンセルの連絡をしたが、元々私が業者とやり取りしていた事もあり、確認の電話が相次いだ。

アパートにいたっては、宅建士が怒りなのか、呆れなのか「じゃあ本人署名しなければ良いのに」と漏らしていた。


私が動いた時間を返してほしい。


そこ違うんじゃん


Sが飲み過ぎて判断能力がない時に、私が勝手に進めたと言い出す。

アパートに関しては、入院中にLINEでも伝えたしS自身が探してくださいと言った。

自宅の賃貸募集も、何度か話合ったし、売却か賃貸かという議論では賃貸の方が手放さずに済むと思うとも伝えたから、賃貸募集に踏み切った。

賃貸募集に出すのは、Sが仕事に行かずに飲酒が続いたし、退職するだのなんだの話していたからでもある。

私の収入ではSの生活費分まで賄えないし、退職するなら離婚するつもりでいた。
毎日飲んだくれて家事も炊事もしない人と一緒に住む気は毛頭なかった。

それなら家賃収入で生活できる方法を選択してもらったまでだった。


そもそもの話で突っ込みたい事は、飲んでいるから話し合いにならない、と私やSの家族が言うと、飲んでてもまともに話し合えると主張していたS。

なのに、飲み過ぎている時に話を勝手に進めるから覚えていないと言うのは都合が良すぎる言い訳である。

だったら話し合いする時に酒飲むなよ。言い訳すんな。

そう言いたくなる。


毎日飲酒に戻るのは簡単


退院前日から抗酒剤を飲んでいるS。
効果に即効性がないらしく、飲酒しても大きな変化がない様子。

退院翌日、私が外出中にSの親が訪問してきたよう。

イライラして酒買って飲んだ

なぁんも変わってない。
そう思っても言わない。言っても仕方ない。

2週間しかお酒が抜けていないんだし、変わり過ぎる方がおかしいか。


数日後、Sと親族の面談を予定している。

親はSに話をしたい事がいくつかあった。
私に仲介してほしいと依頼していた確認事項も含め、お酒が抜けている今のうちに確認しようと思ったんだろう。

Sとしては面談日にまとめて要件を聞きたいと思っていたらしく、今色々話をしないでほしいと、Sなりにやんわり断ったが、親はしつこく話してきたらしい。
だからイライラした、と。

私からすれば、Sもまぁまぁしつこい。
自分で、この話題は終了とか言いながら、数十秒後にはその話題を繰り返す。

S「ごめんね、話終わりって言ったけど」と断って同じ事を喋る。

親子じゃん…


飲む理由を付けたいだけという事に、Sは理解しているのかどうか分からない。

入院中はイライラしても飲めない環境だったから、耐えられていただろうに、いつでも購入して飲める環境は、やはり断酒の困難さを痛感させられる。

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