『フードバンク』について
こんにちは!tastEATの横山です!
今回はフードバンクについての記事を書きました!
よろしければ最後までお付き合いください!
1.フードバンクとは
フードバンクとは、企業で発生する、まだ食べられる食品を寄付することで、フードロスの削減 や 貧困世帯への支援 に繋がる活動のことです。
例えば飲食店で、品質には問題はないが消費期限が近くなってしまった食材や、製造段階で加工ミスが起きてお店に出せない商品を、フードバンクに寄付し、その商品が児童養護施設などに無償提供されます。
日本は食品ロスの量が 年間612万トン で、相対的貧困率は13.9%で 7人に1人は貧困 である国です。
日本人の一人当たりの年間食品廃棄物量は世界で 第6位 、
アジアでは ワースト1位。
貧困率も G7の中で2番目に高い です。
つまり フードロス と 貧困 の両方に貢献できるフードバンクは日本においてとても重要な存在といえます。
近い言葉に「フードドライブ」「フードシェアリング」があります。
基本的な概要は同じで、まだ食べられる食品を人々のお口へ届けます。
フードバンクは”企業における”食品ロスとなってしまうものを寄付する活動に対し、フードドライブ は”家庭における”食品余剰を寄付するという意味合いが強いです。
一方、フードシェアリング は寄付ではなく”お金のやりとり”があり、食品提供者と消費者のマッチングが行われるサービスとしての意味合いがあります。
フードバンクの事例として、モスバーガー や スターバックスコーヒー では、品質に問題はないが、もうすぐ消費期限がきてしまう食材をフードバンクに無償提供しています。
2.フードバンクの課題
一つは ボランティアの限界 があると思います。
フードバンクは食品の無償提供であり、お金を介しません。
生み出した利益を事業に再投資されるような自立した活動をしていくことができない という問題点があります。
フードバンクは 助成金 か 寄付金 によって運営されているものがほとんどです。
助成金の多くは国の税金であり、日本の逼迫した財政のもとで、この選択肢はだんだんと難しくなっていくかもしれません。
グラフの通り、フードバンクの団体数は増えているのに対し、食品取扱量は2015年には減少するなど、助成金と寄付金による活動の苦しさが伺えます。
今年はコロナの影響により食品余りが生じる店舗が続出しているため、フードバンクの食品取扱量が上がっているのですが、一方、フードバンクに従事する人手が不足してしまっています。
これらのようにフードバンクには、資金不足、人手不足といったボランティアの限界が課題としてあげられます。
フードバンクの課題のもう一つに 転売 もあります。
フードバンクで無償提供されたものを値段をつけて販売すれば利益が得られるので、ここに目をつける人がいてもおかしくありません。
福岡県ではフードバンクの流通を県が監視できる仕組みが導入されており、これが 転売防止 に繋がっています。
フードバンクが必要な人へしっかり食品が届くように、こういったトレーサビリティは大変重要だと思います。
今回フードバンクについて書いていく中で、フードバンクは食品ロスの削減と貧困層などの支援において重要な仕組みであり、社会的 にも 環境的 にもすばらしい一方、経済的 にサステイナブルな活動することの難しさが伺えました。
余った食材を寄付することのみならず、フードバンクの活動を寄付金などで応援することも私たちにできるアクションのひとつだと思います。
(例えば国連WFPなどに)
最後までお読みいただきありがとうございます!
今後とも更新は続きますので、また読んでいただると嬉しいです!
以上、フードバンクについてでした!
testEAT 横山
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参考文献
FoodClip 注目のフードシェアリングとは?食品ロス削減への期待
TABI LABO スターバックスが「廃棄食品を100%寄付する」と公式発表
一般社団法人全国フードバンク推進協議会 フードバンク活動の現状と課題
公共財団法人流通経済研究所 国内フードバンクの活動実態把握調査及び
フードバンク活用推進情報交換会