次世代のアルコール飲料「ハードセルツァー」を分析!
近年、アメリカの若者を中心に「ハードセルツァー」というお酒が注目されています。
日本でも今年9月よりオリオンビール、サッポロビールといったビールメーカーから様々なフレーバーのハードセルツァーが発売されており、気軽に、スマートに楽しめるお酒として関心が高まっています。
今回はそんな日本のビールメーカーが販売しているハードセルツァーの味わいを分析し、アルコール飲料としてどのような味わいの特徴があるのか、また、メーカーによってどのような味わいの特徴があるのかを調査してみました!
ハードセルツァーとは?
ハード=アルコール、セルツァー=炭酸水、の意味を持ち、一般的にサトウキビを原料とした蒸留酒や醸造酒に炭酸水を組み合わせたアルコール飲料です。
これまでのチューハイなどに比べてアルコール度数が低く抑えられており、低アルコール・低カロリーという特徴があります。
ハードセルツァー味わいの特徴
オリオンビールのハードセルツァー「DOSSE(ドゥーシー)」はブランドサイトによると「「ナチュラル」と「健康志向」を 根底に置き開発した商品です。DOSEEを飲むと沖縄の フルーツのほのかな香りが広がりますが、糖類不使用なので、 甘さ控えめ。食事との相性も抜群です。 」とのこと。
グラフを見ても、苦味、渋味が控えめで特にグレープフルーツは味の濃さがもっとも低く、ライトな口当たりと考えられます。シークヮーサーは味が濃く酸味もしっかり強いインパクトのある味わいバランスになっているでしょう。
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サッポロビールの「WATER SOUR」は米国で販売されているハードセルツァーをヒントに、”日本向けに開発した、日本生まれのハードセルツァー”とのこと。
レモンとオレンジという柑橘の種類による酸味の強弱が味わいの特徴としてみられました。レモンは酸味が強く、オレンジが控えめというのは果物の味わいと近い印象です。それ以外の要素はほとんど同じ。オレンジは酸味が控えめになっている分、甘さが際立つ味わいバランスと考えられます。
味分析の結果から、ハードセルツァーはビールのような苦味が少なく、味わいの特徴は甘味と酸味のバランスで形作られていることが分かりました。
さらに、酸味が強くすっきりとした味わいのオリオンビール「DOSEE」シークヮーサー、酸味が控えめで甘さが際立つ味わいのサッポロビール「WATER SOUR」オレンジなど、商品のフレーバーによって甘さと酸っぱさの特徴が異なっています。
おわりに
アメリカを中心に海外で人気があるハードセルツァーですが、若者のアルコール離れやヘルシー志向の上昇、コロナ禍の家飲み需要が進んでいる日本で新しいカテゴリーのアルコールとしてどのように浸透していくか注目していきたいです!