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2024年の食トレンドを振り返る!味香り戦略研究所が選ぶ注目キーワードランキング
こんにちは!味香り戦略研究所です。
長い残暑が終わったと思ったら、あっという間に年末ですね。今年はどんな食を楽しみましたか?
今回は、年末特別企画!味香り戦略研究所が注目した2024年の「食のキーワード」をご紹介します。さまざまなトレンドがあった2024年、毎日食のことを考える味香り戦略研究所メンバーの視点からのランキングです。最後までぜひご覧ください!
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3位 パーソナライゼーション
食にもパーソナライズの波が来ています!
日経クロストレンドが発表した「トレンドマップ2024年下半期」マーケティング分野では、「パーソナライゼーション」が将来性が高いとされています。実際、オンラインストアでの購買データなどから個人に特化したおすすめ商品の表示などは食品に限らず体験できるところです。
食ならではのところでは、味や食感のカスタマイズが挙げられます。話題になった「とろみ自販機」も、ひとつのパーソナライズと言えるでしょう。
身近なところで言えば、食卓の調味料はパーソナライズを叶えます。目玉焼きには何をかけますか?
味わいを好みに合わせる「味のパーソナライズ」は、食の満足度を高めることが期待できます。アンケートに回答したり、毎日の食事データから分析したり、特に宅配食では味の好みも考慮したメニュー選びができるサービスもあります。パーソナライズにはAIの活用も進んでいるようで、今後も注目したいキーワードです。
2位 陸上養殖・完全養殖
海のないところで生産する「陸上養殖」。近年はさまざまな魚種が登場したり、エビや貝類・藻類が養殖されるなど、多彩な広がりを見せています。
完全養殖ではマグロが先行していましたが、今年はうなぎがニュースになりました。食卓まであと一歩というところまで近づいているようで、絶滅の危機も叫ばれているだけに技術の向上に期待したいところです。
また、驚いたのは、養殖であることを生かした新しい魚の登場です!
ふたつの魚をかけ合わせた「ハイブリッド魚」の開発や、うなぎでは味・食感に優れたメスのうなぎを生産する技術など、養殖であることの強みを生かし、おいしさの追究がされています。海を守りながらおいしい魚を生産する魅力的な取り組みです。
1位 代替食品を取り巻く変化(昆虫食、プラントベース、細胞培養…)
代替食品に関するワードがもっと注目されました!「フードテック」らしいワードですね。
代替肉の市場は現在縮小傾向にあるとされています。登場した頃は代替肉といえばプラントベース、大豆ミートと思い込んでいましたが、最近は菌糸類(きのこ)、藻類、さらに代替たんぱくとしては昆虫など、裾野が広がってきたと感じます。
そして、代替される方の変化も見逃せません。代替シーフードは海外でも活発に開発されていますが、日本のかにかまもいわば代替シーフード。豆腐への注目度も上がっていて、実は日本には代替食が根付いていることに改めて気付かされます。
さらに近年は食品製造の手法も新しいものが登場し、東京大学で培養肉が研究されるなど、世界の食糧問題解決に向けた活動が行われています。
今年、シンガポールで企業による試食会が開催されましたが、日本ではまだ培養肉は食べられません。培養肉など細胞培養食品のルール形成を目的として消費者庁・農林水産省に提言が出されるなど、実現に向けた活動が行われています。将来的には食卓に上る食品になりそうですね!
番外編 グミ
具体的な食品の名前も挙がる中で、もっとも多く登場したのが「グミ」でした!
レトロ消費の一環か、板ガムの復刻販売もありましたが、引き続きグミが大人気です。日々のお買い物で売り場が拡大していることをひしひしと感じるというコメントもあり、人気は伸び続けているようですね。
最近は3Dフードプリンタで作られるグミも登場しています。(NOURISH3D)
1つずつ生産できる強みを生かし、栄養をパーソナライズする高品質・高付加価値なグミタイプのサプリメントとして作られています。見た目もカラフルでおしゃれ!新しい潮流を感じます。
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味香り戦略研究所のみんなに協力してもらい、今年の注目ワードをランキングしてみました。気になるワードはあったでしょうか?
今年、私が初めて食べた食品は「豆苗」でした。名前も姿も知っているし売り場で見かけるけれど、意外と食べたことがなかった食品です。ランキングに挙がるようなトレンド感はありませんが、新しい食を経験したことは、今年よかったことのひとつです。
ランキングに登場した中では、培養肉をぜひ食べてみたいと思います。
2025年も新しい食に出会えることが楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました!