絵が下手な画家?ルソーシリーズ1~出会い「オトナの教養講座」~
こんにちは。
前回はタイムリーな話題に触れ、ゴッホに関する表面的な話をすることになってしまいました。しかし今回はゴッホと同じくクレイジー画家扱いされがちなアンリ・ルソーという画家の話です。
彼の魅力を十分に伝えるため、シリーズ化を試みています。このシリーズをきっかけにルソーを知る・認識を改めるきっかけになれば幸いです。
今回はその初めの一歩、私のルソーとの出会いからお話ししたいと思います。
出会い「オトナの教養講座」
一つ目の記事「西洋美術の沼について」にて、「怖い絵」がきっかけで美術史を勉強したことをお話ししました。ですが、その後決定的な出来事は山田五郎さんのYouTubeチャンネル「オトナの教養講座」にドハマりしたことです。
TVでも活躍し、著作活動もしている評論家・編集者の山田五郎さんが美術などの「オトナの生活がちょっと潤う教養」を届けてくれるチャンネルです。
批評のプロの話は説得力があり、なにより聞いていて飽きません。更にその魅力は、「ワダ」と呼称されるアシスタントの存在によって際立ちます。彼女の美術に関する知識は、初めてチャンネルを観る我々と同等です。つまり初見対プロフェッショナルの対話で進められていくのです。そのため基礎知識から詳しく・分かりやすい解説が得られます。
元々書物を読むことが得意ではなかったため、動画で・おもしろおかしく教養が得られるこのチャンネルに受験生の私はハマってしまったのです。学生時代を通して世界史や地理の勉強に苦手意識がある私でさえも「西洋史おもろいかも」と思わされたのです。
そこでルソーの存在を知ります。
山田五郎とアンリ・ルソー
彼は動画で頻繁に印象派画家などの19世紀以降の美術を深堀しています。そして特にルソー回は何度も動画化されています。
風変わりな絵と人生、
それに「尊敬と軽蔑が併存する解説」がなされる。
そんな絶妙な魅力を感じるんです。そして彼が複数に渡って深堀する理由としては「十分に注目されていない画家」だからなのないでしょうか。
ただの日曜画家とは呼ばせない
印象派の中でもモネやルノワールの名前を聞いたことある人は多いですよね。しかし、私も過去そうであったように、アンリ・ルソーと聞いてピンとくる人は多くはないと思うんです。いざ作品を観ても
「これのどこがいいの?」
なんて思う人も想像できちゃいます。
そうです、アンリ・ルソーはしばしば「絵の下手な画家」と語られます。実際どの絵も遠近感は無視され、写実性にかけています。まるで子供が描いた絵のようです。
しかし実は彼こそが我々の知る現代の「美術」の原点だったりするんです。彼はまだまだ深堀する余地がある、未開拓な著名人なのではないでしょうか…
ルソーシリーズ・次回
このシリーズの目的は素人である私が新鮮な視点で彼の人生を見つめ、伝えることでルソーの存在が皆さんの頭の隅に残ることです。そしてあわよくば彼の現代における評価や偏見を少しでも改められればなと思います。
次回は私に起きた「ルソーの奇跡」についてお話します。
宜しくお願いします。
参考
今回紹介した通り、基礎知識から美術史を心得ることができるチャンネルです。YouTubeで教養が得られるなんて素晴らしいですよね。
これからも私のお話はこのチャンネルを参考にしていることが多いと思われます。是非覗いてみてください。