【365日のわたしたち。】 2022年3月23日(水)
隣の席の人の、キーボードを叩く音が耳に付く。
さっきまで至福の温かさだったコーヒーも、ぬるくなってしまった今は、余計に気持ちを沈ませる。
朝のコーヒーショップは、これから会社に向かうであろうサラリーマンたちの朝活の場であり、
このコロナ禍で憩いの場を制限されている学生たちの集いの場所だった。
かく言う私も、45分後には会社のデスクに座っていなければならない。
「早起きして朝活💓 頑張るぞ!」とコーヒーカップと手帳の写真を投稿したインスタには、
「早起き、えらいですね。尊敬します!」
「私も頑張ります✨ 今日もいい日になりますように💕」
といったコメントが寄せられていたが、なんのことやら、手帳など一切開かずにSNS徘徊して終わりそうだ。
そこに「キーボード爆音タイピング選手権」を一人開催していらっしゃる隣の女性。
こんなものなのだ。
SNSの投稿は、カメラの画角のようなもので、写したい部分だけを切り取っていて、その画角の外では何が繰り広げられているかなんて、伝わらないし、伝える必要もないのだ。
「もしもし〜。お疲れ様です〜。」
隣の女性は、今度は爆音テレフォン選手権を始めた。
なんだかもう笑うしか無かった。