【フリー台本】愛される君に花束を【短編小説】
皆に愛される君に、花束を贈ろう。
僕よりも君を愛している誰かがいて、僕よりも君を大切に想う誰かがいる。僕より君を理解していて、君の近くにいて、君をより鮮明に表現できる誰かがいる。
それでも、好きなものは好きだ。
たとえ君だけを見つめることはできなくても、君の存在に救われた僕がいるから。
この花束は、感謝の証。
届かなくても構わない。
君が向こうの世界で笑い、生きていてくれれば、それだけでいい。
この想いをそっと花束に込めて。
君の足元に、静かに置いていく。
どんな世界に生きていても、どうか笑っていて。
苦しまないで、傷つかないで。
幸せでいてほしい。
たとえ誰かの筆ひとつで、地獄に叩き落とされることがあっても。
筋書きの中で命を落としたとしても。
誰かの筆ひとつで、君は幸せにもなれるから。
そんな希望を、そっと抱いて。
誰かひとりでも君を愛する人がいる限り、君たちは決して消えないよ。
その想いが、君たちを永遠に生かし続けるから。
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