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50代でも合格!行政書士勉強法【3】暗記が苦手でも大丈夫!記憶定着のコツ
行政書士試験リベンジに燃える受験生の皆様に向けて、振り返ってみると、
「これが良かったんだな」
と思えるノウハウ・考え方をシリーズで皆様にシェアさせていただきます。このシリーズが皆様の合格につながりますように!
【基本スペック】
・50代おじさん(最近、言いたい単語がまるで出てきません)
・法律を体系的に勉強したことなし
・法律を勉強していると眠くなる
・一番得意な科目は「一般知識」。「民法」よりは「行政法」好きかも。
・コスパ、タイパを意識する性格
今回は「その3」です。
暗記よりも理解。わかっちゃいるけど
暗記よりも理解が大切。
耳にタコができるほど聞かされることですが、「理解できない」から困っているわけで。
前回「その2」においても、この理解を助けるうえでの秘策を書いたつもりですが、それもある意味、「理解」に向けての力技。
ということで、理解にしろ、暗記にしろ、まずは脳の仕組みについて学んでみました。
脳の仕組みを理解
脳の仕組みを理解するためには、この方の本を読むのがおすすめです。
目からウロコの本です、これは。
まずは「海馬」の話。記憶をつかさどるのは脳内にある「海馬」と呼ばれる組織。なぜそんな呼び名かというと、「ギリシャ神話に登場する海神ポセイドンがまたがる海馬の前肢の形に似ている」から、だそうで。
この「海馬」をうまく操れるかどうかで、あなたの記憶力は左右されます。
海馬は「記憶」という重要な任務を与えられているのですが、だからといってなんでもかんでも覚えるわけではありません。当然、記憶するものを取捨選択しているわけです。
では、その選択のポイントは何か?
それは「生きるために必要な情報か否か」ってことです。
私の場合で見ていきましょう。私の海馬から言わせるとですね...
行政不服審査法? なにそれ? 美味いの?
ってことです。
だって、普段、行政と関わりがあまりないし、必要性全く感じてないし、覚えなくても死なないし。
なので、
海馬と仲良くなって、「この法律覚えなきゃ、死ぬぞ。。。」と思い込ませる工夫をすればいいんです!
その秘策をご紹介。
秘策その1 自分に危険が及ぶ事例を作り出す
私の土地を不法占拠している人がいる。さてどうする?
友達に貸したバイクを勝手に転売され、さらに転売され、、。はて?
建設工事を受注!我が社一丸となって建設に邁進していたら、途中で破産しちゃったけれど、工事代金どうなりますか?
◯◯市に認可申請をしたけれど、半年たっても音沙汰なし!
上記のように、自分の身に危険が迫りつつある、という事例をなんとか作り出して、海馬に衝撃を与えて、法律を理解していくのです。
ポイントは「死、恐怖、支離滅裂な内容にすること」です。事例を踏まえたうえでインパクトを海馬に与えましょう!
秘策その2 弁護士になったつもりで条文をシャドーイング
秘策その1は「生きるために必要な情報」と海馬に思わせる、というやり方でしたが、続いては、もう少しまともな方法です。
この本によれば、脳が重視しているのは圧倒的に「出力=アウトプット」だそうです。脳は出力依存型なんですね! よって、
インプットしたなら、その倍以上アウトプットが必要
です。
行政書士試験の場合、記述問題をやりまくる、というのもいいですが、
声に出して話すことが重要であります!
話す相手なんかいなくてもいいんです。ドラマ「リーガルハイ」で堺雅人演じる古美門弁護士になった気分で、条文をそらんじて言ってみましょう。
場面はさきほど自分で考えた「死、恐怖、支離滅裂な内容」のものでもいいですし、別の場面でもいいです。
とにかく棒読みではなく、感情を込めて話すことが大事です。悲しい場面なら悲しく、怒りの場面なら激怒で、とにかく声に出すこと。
五感を使ってフルに覚えるようにしましょう!
秘策その3 よく寝ること
そして、最後は「寝ること」です。
多忙な現代社会においては、「睡眠」や「眠りをマネジメントすること」が注目を集めていますが、この本によれば、寝ている間に海馬は記憶を整理しているそうで、学習したものが突然より理解が深まるときがあります。
これを Reminisecnce(レミニセンス) と言います。
インプット、アウトプット、五感をつかったフルラーニング、そして死や恐怖のこもった支離滅裂な文章作成なんてしていたら疲れますからね(笑。
とことんやったら、とことん寝る!
以上、海馬を活用する秘策の紹介でした。
脳の海馬の仕組みを知ると、今後の学習効率が飛躍的に変わります。
もうひとつ。5分復習法もご紹介
こちらは、短時間で記憶を定着させるのが目的で、特に行政書士試験のように範囲が広い試験に向いています。
5分復習法のやり方
勉強したらすぐに1回復習
新しく学んだことを 「5分でざっと振り返る」
例:「さっきやった行政訴訟法の内容、要点を5つ挙げられるかな?」と自分に問いかける
すぐ復習すると記憶の定着率がグッと上がる
1時間後にもう1回復習
例えば、休憩前や次の科目に移る前に「さっきの内容、何だったっけ?」と振り返る
手元のメモを見ずに思い出すのがポイント
1日後に再確認
昨日勉強した内容を、朝やスキマ時間にチェック
「この用語の意味、ちゃんと説明できるかな?」と考える
1週間後に再度確認
「1週間前にやったことを思い出せるか?」とテストする
覚えていないところだけ重点的に復習
なぜ効果的なのか?
「忘れる前」に復習することで記憶が長期保存される
5分だけなので、飽きずに継続できる
隙間時間を有効活用できる(移動時間や休憩時間でもOK)
具体例
例えば、
「意思表示」 を勉強したとします。
勉強直後の復習:「心裡留保、通謀虚偽表示、錯誤の違いは何だったっけ?」
1時間後の復習:「それぞれ第三者の保護はどうなっている?」
翌日の復習:「錯誤の取り消しはどういうときに?」
1週間後の復習:「試験で出たら自信を持って答えられるか?」
このように、何度も短時間で思い出すことで、定着率がグッと上がります!
5分なら忙しくても続けやすいので、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、「理解」と「暗記」のための脳の仕組みと覚え方の一例について紹介しました。
次回は「番外編」です!
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