「家カレー」でトゥギャザーしようぜ!

「トゥギャザーしようぜ!」などの「ルー」語で知られるルー大柴さん。2017年にルー大柴さんをレトルト大柴さんが抜いたらしい。それでは、ルー大柴さんのルーの種類はどれぐらいあったのだろうか。そもそも、ルー大柴さんのルーはカレーなのだろうか。ちょっと話が逸れてしまったので、話を戻そう。

当記事にあるとおり、レトルトカレーの購入額がカレールーの購入額を2017年に初めて上回ったとのこと。マーケティングリサーチ企業インテージの調査によれば、2017年におけるレトルトカレーの購入額が461億円に対して、カレールーの購入額は456億円となっている。レトルトカレーの購入額が増加傾向にある中、カレールーの購入額は減少を続けているとのことだ。

それでは、カレールーの購入額が減少を続け、レトルトカレーの購入額が伸び続ける要因は何だろうか。

当記事では、⑴単身者世帯の増加等による世帯の構成人数が減ったこと、⑵カレールーは調理をしないと食べられないこと、がカレールーの購入額が減った要因として挙げられている。これに対して、レトルトカレーの購入額が伸び続ける要因は、⑴手軽さ、⑵時短、が挙げられている。可処分時間の奪い合いと言われる、現代の競争における生活の変化などもあるだろう。

このような「手軽さ」や「時短」のニーズはカレーだけでなく、ほかの食分野においても現れている。ミールキットと呼ばれる調理前の肉や魚、野菜がひとつにまとめられたセットの人気も話題だ。ミールキットは指定した日に業者から宅配され、あらかじめ決められたメニューを手順に沿って作る。肉や魚、野菜もそのメニューに必要な分だけがセットになっていて、カット済みの食材をいためたり電子レンジ調理したりするだけのメニューもある。単なる時間短縮ではない「誇れる時短」の提供によるオイシックスのミールキットが大ヒットしている。(「「誇れる時短」で大ヒット オイシックスの料理キット」2018年4月14日付NIKKEI STYLE)

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO28992220U8A400C1000000?channel=DF160120183383

開発のきっかけは、働く女性が増えるなかで、食のソリューションが不足しているという課題意識だ。「忙しいから毎日手作りはできないが、手を抜き過ぎるのは嫌」というニーズを感じていた。一方で、既存会員からは「せっかく有機野菜を買っても使いこなせない」などの不満も聞こえていた。これらの課題解決の手段として、まずは4メニューを用意して始めた。

内食のレトルトカレーの購入額は増加を続け、カレールーの購入額は減少しているが、外食におけるカレーの人気はどうなっているのだろうか。外食におけるカレーチェーン店はCoCo壱番屋やゴーゴーカレーなどがあるが、ここではCoCo壱番屋について見てみる。

株式会社壱番屋の2018年2月期の売上高は495億円となっており、2017年2月期(9ヶ月)の売上高336億円、2016年5月期の売上高449億円、2015年5月期の売上高440億円(株式会社壱番屋ホームページ財務・業績情報より)と比較すると増加を続けている。外食産業の売上高が堅調に推移していることもあるが、外食においてもカレーの人気はあるのだろう。

カレーの人気も「スプーン加減」。ジワジワくる人も多いだろう。人気を高めるための取り組みを続けよう。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO29538750Y8A410C1000000?channel=DF080420167221

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