【読書】わたしの美しい庭
わたしの美しい庭
凪良ゆう
個人的に大ファンの凪良ゆう先生の小説。
いつ読んでも余韻が残るし、もう少し頑張ろうと思える。
コレクションしている中で最近読んだ本の感想です。
『人の心のうちなんてわからない。けれど,それでも,今微かに触れたかもしれないと思える瞬間,それがあれば十分だと思える。』
『みんなそれぞれ厳密にはひとりずつで,その折々でつながったり離れたりしながら生きている。』
これはこの本の中でわたしが好きだと思った文章。
人と関わり合うことで生まれる複雑な感情は時に自分を振り回す。
人にはそれぞれの考えや価値観がある。その人自身のものごとの解釈は、出会う人と分り合うことにも、反発し別れることにもつながる。
こんなことわかっていると思っていても、受け入れる事ができない時もある。
物語の主人公たちは皆それぞれに「生きづらさ」を抱えている。その生きづらさの中で困り果てた彼らを暖かく迎え入れたのは同じマンションの住人だった。
年齢も境遇も違う彼らはお互いを認め合い寄り添いながら生活している。そんな関係性が羨ましくなった。
この本がくれる言葉の数々は、わたしはありのままでいていいと改めて教えてくれた。
たくさんの人と出会い様々な感情が絡み合うなか、認め合える人を大切にしたい。わたしがありのままでいられる場所を見つけ大切にしたいと思った。