第98回箱根駅伝東洋大学振り返り
(ヘッダー画像引用:スポニチアネックス より)
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
どうも、しゅうです。箱根終わった直後から書いてまして、興奮と感動が混ざりいい感じに賢者タイムです(笑)
本当に青山学院大学さん強かったです。おめでとうございます!
この記事では出雲の時と同じように東洋大学のレースについて、簡潔に振り返っていきたいと思います。余韻に浸りながら読んでいただけたら幸いです!!
往路 5時間28分34秒 9位
出走4大会連続1区の職人。今回はスタート直後からの位置取り、中央・吉居の飛び出しへの反応のスピードを見て、恐らく本気で区間賞狙ってきているんだなと見ました。
2位集団に落ち着いてからは徐々にポジションを下げつつ、後方定位置(?)に。新八ツ山橋を過ぎたあたりから顔が苦しくなり、そこから集団から離れたり付いたりを繰り返していましたが、リズムを取り戻す。
16キロ過ぎの学生連合・中山の仕掛けにはいち早く反応するも、徐々に遅れ始めます。が、六郷橋の下りが終わってから再び切り替え、最終的には明治・早稲田・創価よりも前、2区で松山の良いターゲットになると思っていた法政にも10秒以内で留めてくれました。
持ちタイムやなぜか不安視されていた(?)「高速レース」の中でも、持っている実力は出し尽くしてくれたと思います。頭を使いながら今回は1列目に付けて区間賞を狙う展開、これまでにない児玉を見れて楽しかったです。
最後の箱根ではさらに走力・持ちタイムをあげて区間賞争いを!!
全然テレビ映らないし、今年も戸塚中継所が映ったら突然現れるし、何書けばいいんですかね(笑)
序盤で法政や帝京の集団に追いつき横浜駅前では日本人2位、権太坂前後で仕掛けた法政や帝京には後れを取るも、戸塚の坂では圧倒的ワープを果たし、結局法政・鎌田と並んでのタスキリレー、順位も8位まで上げました。
松山本当にありがとう、不安はあったけどやはり松山は松山でした。
言うことないです。来年度は上半期から頼みます!!
満を持しての箱根デビューとなった佐藤。同期の松山からタスキをもらうと序盤は法政や山梨学院と並走。
茅ケ崎のポイントでは中央と法政に後れを取るも、そこからギアを切り替えてその2校を抜き返し、6位でタスキリレー。リレー後には思わず戻してしまうほどの激走、驚異の終盤力でした。
昨年度の全日本で見せてくれた粘りは相変わらず、学年も上がり箱根の距離も不安なく走り抜いてくれました。来年度も主要区間でお願いします!!
12月の日体大記録会で1万mの自己ベストを15秒近く縮め、勢いと上り適性を見出され4区抜擢となった木本のデビュー戦。
序盤5キロはマイペースに進めるも、おそらくそこで駒澤・花尾に追いついてしまったのが想定外だったのか、ペースを上げた花尾にはじわじわ離され、さらに後ろから創価・嶋津らが迫ってくる苦しい展開に。
12位でのタスキリレーとはなったものの、前2,3校を追いやすい差で宮下には渡し、絞り出してくれたと思います。
いわゆるほろ苦いデビューとはなったものの、主要区間で他大学エースクラス達との並走は限られた人しかできない経験だし、かならず来年度への飛躍の糧にしてくれるはず。
しっかり1年間練習を積み、来年は安心して主要区間を任される選手に!!
6~7割の状態で全日本の8区を走ってから約2か月。序盤の宮下の走りは素人目から見ても過去2年より前傾というよりはうつむき加減で、重たく感じていました。
宮下本人も9キロ過ぎまで脚が重たいと苦しみながらも、酒井監督の声掛けにも助けられながら徐々にリズムを取り戻し、得意のラストの下りでは定点間3位と地力を見せ、9位でフィニッシュ。状態が上がらない中、エース・主将としての走りは頼もしかったです。
しかもこのタイム、気象条件やレベルが上がったとはいえ前回から13秒遅いだけなんですよね…、本当に最後の最後まで絞り出してくれました。
なかなか4年生が揃わず、ケガにも苦しめられた中最後まで走りでも背中でも引っ張てくれた宮下キャプテン。ゴール後の一礼は「宮下隼人」という存在が全て現れていたと思います。
本当に頭が上がりません、ありがとうございました。
復路 5時間26分25秒 2位🥈
復路の巻き返しを図るべく2年連続の6区となった九嶋。今シーズンは平地でのスピードも付き、課題だったラスト3キロの改善がキーと予想。
前の創価・濱野とは50秒差、後ろの東海・川上とは40秒差と、前にも後ろにも人がいない、さらに前回負けている二人がそれぞれ逃げて追ってくるというこれ以上ない難しい展開でした。
終始単独走となる中で順位はずっとキープ。大平台以降の7.4キロは、20分53秒と昨年より30秒縮め、区間タイムも59分19秒と46秒縮めるなど、今年度の成長を結果という形で示してくれました。
2年時の今西先輩(現 トヨタ自動車九州)よりも12秒いいタイムを単独走で出してくれて、順位は変わらなかったものの流れはしっかり変えてくれたと思います。来年は平地という声もありますが、4カ年で57分台を狙っていくのも見てみたいですね!!
全日本での好走もあり、この世代唯一の出走となった梅崎。
3キロまでに東海・越を前に行かせながら、さらに後ろから来た法政・中園に3分ペースで作ってもらう展開。
15キロ以上続いた並走からラスト3キロあたりで一気に飛び出すと、小田原中継所では2分2秒の差があった國學院も抜き、9位でタスキリレー。
8区の蝦夷森にいい位置で持ってきてくれました。
中園に力を借りながらも、1年生らしからぬ落ち着きとビルドアップを見せてくれた梅崎。恐らく全日本予選では前半組でキーとなる選手だと思いますし、箱根ではラストの切り替えがより大事になる4区辺りでみたいですね!!(中園くん本当にありがとう)
2年の時を経てついに箱根路に戻ってきた「漢」蝦夷森。
茅ケ崎のポイントまでは國學院と並走しリズムを作ると、その後単独9位に再浮上すると、遊行寺の時点で8位東海と19秒、7位帝京と51秒まで詰めると、前回8区の野口さながらのビルドアップで、戸塚中継所では4位の東京国際に59秒にまで迫る絞り出しを見せてくれました。
個人的に、蝦夷森には笑顔で大学ラストランを終えてくれたらいいと思っていましたが、彼が見せてくれたのは頼りになる「4年生の走り」であり、お釣りがくるほどの走りで復路のMVPだと思っています。
4月からは実業団のトーエネック、マラソンも1万も日本トップクラスの河合、5000mの先輩・服部弾馬、1500m日本記録保持者・河村がいる環境ならまだまだ伸びるはず、次は是非上州路で走る姿を!!
復路のエース区間に配置された前田。これまで課題だった序盤に先行していた帝京・東海を権太坂までに突き放すと、横浜駅前では54秒前にいた創価を捉え単独6位浮上。怪物ルーキー國學院・平林には抜かれるも、その差を7秒にとどめ確実にシード権争いから抜け出す走りを見せてくれました。
今季前半からトラックでチームを引っ張り、出雲・全日本でも若いチームの中で主要区間を担った前田、その経験値を活かし、ついに殻を破ってくれたと思います。
来年度は主力ではなく「エース」として、松山の2区を脅かすような活躍や、全日本予選3,4組での好走に期待です!!
前回10区で衝撃の粘りを見せ、青学との競り合いを制した清野。
今季前半はケガに苦しむも、12月の日体大で復活を遂げ勢いそのままに10区へと戻ってきてくれました。
蒲田のポイントでは前回より30秒以上縮めて東京国際・野澤と並走を続けると、そこからは常に区間5位以上で推移、馬場先門手前で単独5位に浮上すると、日本橋手前で4位に、ゴール手前で一度は駒澤・青柿を捉えるも、4位でゴール。ラスト4.9キロは14分36秒という恐らくこの定点間史上最速タイム(?)で走り切り、見事チームを4位まで押し上げてくれました。
今年も「風物詩」である、終盤の超ビルドアップを見せてくれた清野。
昨年よりも2~3段階とんでもないものを見た気がします。
来年は10区だけと言わず、往路にも挑戦できる実力が付けれるはずなので、1年間怪我せず練習を積み、前田とともに「ツインタワー」でのリレーを往路でも見たいですね!!
総合成績
イマイチ流れに乗り切れないものの宮下の意地の絞り出しでシード圏内をキープした往路から、下級生で流れを作り、上級生で順位を上げ表彰台争いまで持ってくる、これまでとは一味違ったレース展開を見せてくれた東洋。
今回エントリーされた16人以外で、3年生ではトラックで好走を続けている及川や荒生、1年時にトラックロードで結果を残していた久保田や町、2年生では出雲全日本のメンバーに入った兼原や13分台の熊崎、1年生では全日本エントリーの小林や連戦での5000mで好記録を甲木が控えるなど、年々選手層は厚くなってきており、酒井監督が言っている通りメンバーを選ぶのが「嬉しい悩み」になってきていると思います。
しかし再び「箱根優勝」戦線に加わるには、トラックなどでのスピードからくる爆発力も必要となるので、久しぶりの参戦となる6月の全日本大学駅伝関東地区選考会に向けても、立川ハーフ後はトラックに力を入れてほしいという思いもあります…よね?(笑)
それはともかく、前評判が低いながらも箱根のシードはしっかり確保できたので、来年度は全日本のシード返り咲きからの、箱根表彰台返り咲きも達成してほしいと思います!来シーズンも東洋大学の活躍に期待です!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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