暇を持て余した地方公立中学トップ層がやるべきことvol.2
はじめに ~前回の記事のおさらいとか前置きとか~
※今回の記事は理系向けの先取り学習のお話になります。
こんにちは!タルトタタンのメンバーおぎちゃんです!
公立中学でトップ層に君臨し続けていると、正直、退屈ですよね?
しかし!それ、実は「地方あるある」なんです。
都市部の中高一貫校などでは
中学生であってもどんどん先に進んだり
あるいは学校と全く関係のない分野を勉強したりと
同じくらいの学力を持っている人たちは前に進み続けています。
前回の記事では「図書館に行って、本を読んだらどうですか?」という内容を発信しました。
中学生であっても、あなたほどの学力があれば問題なく新書の類を読むことができる。だから一回読んでみて、世界の広さを知ってみませんか?という主張でした。
じゃあ今回は? ~高校の先取りをしたら?~
今回の主張は至ってシンプル。
暇なら高校の勉強を先に進めちゃえ!です。
当然のことながら、高校の勉強に予め触れておけば、高校に入学してから楽ができます。そうして高校の勉強が楽になることで余ったエネルギーと時間は、もっとたくさん本を読む時間に費やしても、部活動などの課外活動に注いでも良しです。
公立中学でトップにいて、だから近くの公立進学校に入学した人は大体こう思います。
「あんなに時間があった中学生の時間を今にお引越ししたい」
と……。
特に、大学受験時にこう思うことが多いですね……。
大学受験なんてずーっと先のことだと思いますが、驚くべきことに、世間には中学生……いや、小学生の頃から目指したい大学を決めているor親に決められている 人がいるのです。
彼ら彼女らは、「トップ層にいて持て余している時間」をどう使っているか……?数学オリンピックなどの競技数学に挑戦するとか、そこまでではないにせよ高校範囲の先取りを行うとか……。何かしらを確実にやっています。
団体メンバーに都市部の中高一貫出身者がいるのですが、その人の中3時代は
・古文の文法、古文単語
・数1A
・化学基礎
・新中問(各教科)
・中3向けの東大模試の勉強
をしていたみたいです。中3向けの東大模試だなんてそんなもんあったのか!という感じですが……こんなものみたいです。
高校の先取りか……じゃあどうやってやればいいの?
どうやってやればいいのでしょうね?
僕は先取りなどせず、のほほんと全国の高校入試とか解いて遊んでいましたからあまり参考になりませんが、タルトタタンの代表(地方出身)は、YouTubeで高校化学を先取りしたのだとか。
YouTubeではTry itなどが無料で講義動画を発信していますね。
分からなくなったらオンラインの質問アプリや質問サービスを利用してみるという手があります。地方に住んでいても、こういった情報を上手く集めることができればどんどん先に進むことが可能です。
けれど、参考書を買うのは難しい→選び方教えます!
先取りをしようと思った代表のお悩みは
「参考書コーナーの見方が分からない!」とのことでした。
物理基礎と物理の違いって何?
数学1Aと2Bの違いって何?
それが分からず、どの参考書を買えばいいのか一切見当がつかない!とのことでした。
教えます。
数学1Aって何さ?
高校生になって初めてやる数学が「数学1A」です。ですので、先取りをするためには「数学1A」と書かれた参考書を買っておけば問題ありません。
1Aでは、因数分解をちょっと複雑にしたもの、2次関数、確率、整数などなどを取り扱います。確率と整数問題は最難関大学の入試でも頻出の分野で、取り扱いに慣れておくとかなり有利に立ち回ることができます。
2次関数で「場合分け」という概念が初めて導入されるので、中学校まで優秀だった人でも、ここで躓いてしまうケースが多々見られます。
一つの目標として、2次関数の場合分けを理解するところまで行くのが上出来だと感じます。
ちなみに、数学1Aの次に習うのが数学2Bです。こちらでは、ベクトル、微分積分、数列などを取り扱います。
聞きなれない言葉だと思いますが、凄く大雑把に説明すると
ベクトル : 図形や座標を扱う時に有効。ある点からある点への「移動」を記号で表したもの。使えると、高校入試の図形問題などをより簡単に解くことができる。勿論中学生のうちに使える必要は全くありません。
微分積分 : 「変化の割合」を極限まで短い区間で取り扱ったものが微分。積分は、ある部分を極限まで小さい区間に分けて足し合わせるという操作。
小学校で円の面積を求める時、「円をものすごく細長い長方形に分割しまくって、それを上手く並べると大きな長方形みたいな形になる。だから縦×横で計算すると4πr²になるね」といったことを行いましたが、積分はそんなものだと思ってくれればOKです。
数列 : 数の列。規則的に並んでいることも、そうでないこともあります。規則的に並んでいる時は、何番目にどんな数字があるかを求めることができます。
中学校の「三角形の周に接するように、三角形を置く操作を繰り返す。三角形の個数は、操作10回やったらいくつになるかな?規則を見つけて数えよう!」に近いです。
以上のベクトルとか微分とかの説明を読んで「面白そう!!!!」と思ったらどんどん先取りしてあげて良いと思います。
けれど、順番としては、まず「数学1A」から始めるのを推奨します。
理科基礎って何さ?
高校2年の初めに「文系か、理系か」で分かれるのが一般的です。このことを「文理選択」と言い、分かれた後は専門的な部分に特化した勉強を行います。
文理に分かれた後に扱うのが「物理」「化学」などの専門科目です。
そして、分かれる前に「広く浅く」それらの科目を扱うのが
「物理基礎」「化学基礎」等の「基礎科目」です。
高校に入学した直後は、この基礎科目を扱います。
なので、中学生の先取りでは、コチラの基礎科目を勉強するのがお勧めです。
物理基礎では、モノの運動や熱、光(レンズの作図をしたと思いますが、そんな感じ)を扱います。
化学基礎では、原子の仕組みや化学反応式、酸塩基の反応(中学校でも少し触れたと思いますが)などを扱います。
おわりに 暇でしょう?だったら先取りしましょうよ
地方公立中学のトップ層には、暇な時間がたくさんあります。退屈なくらいに。
本を読むなり先取りをするなり、きっとできることはたくさんあるはず。暇で暇で仕方がないというそこの貴方。ならばこんな時間の使い方があるよ~と発信するのがこの連載です。次回もまた別の時間の使い方をお伝えしますので、また覗いてみてください!
それでは!
※今回紹介した数学1A、理科基礎などの分け方は2021年現在のものです。今後変更されることもあります。
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