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わたしは私のご主人様!

メイドカフェ「みるきーうぇい」

メイドカフェ「みるきーうぇい」は、毎日多くのご主人様とお嬢様で賑わう特別な場所だった。その中心にいたのは、人気のメイドコンビ「レイナ」と「リン」。二人は愛らしい笑顔と優れたサービスで、お店の看板娘として知られていた。 しかし、その表面に隠された真実が、徐々に表舞台へと顔を出す。

お店で人気の仲良しメイド、レイナ(ピンク)とリン(ブラック)

常連客のAは、いつもリンを指名し、熱心に彼女を応援していた。 しかしリンは心の中でAに対して複雑な感情を抱いていた。 いつも笑顔だったが、裏ではAに対する不満を溜め込み、ついには裏アカウントで悪口を書き始めてしまう。ある時、 その裏アカウントがAに知られ、リンの秘密が一気に矢面にされる。そして、自らみるきーうぇいを去ることを決意する。

もうメイドには戻れない…

仮面を被った悪役「黒燐」の登場

心の底から自分を責め続けたリンは、もう前のような自分に戻れないと感じていた。 そして、自分の罪悪感から逃れるために仮面を被り、女子プロレスの世界先に足を踏み入れる。 そこで、悪役覆面レスラー「黒燐(こくりん)」としてデビューし、過去の自分を隠しながら、リングの上で敵意を剥き出しにしていった。

これが本当の私!

相手と客、どちらをも煽り嘲る攻撃スタイルと冷徹な表情で、観客を震撼させ、黒燐は人気を高めていった。

無に還りやがれ、ご主人様!

レイナの覚悟と挑戦

仲間のメイドに教えられ、リンの変貌ぶりを知ったレイナは最初は信じられなかった。 しかし、悪役レスラーの正体がかつての親友だと気づいた時、彼女は行動を起こすことを決意する。 レイナはリンを救うため、そしてかつての友情を取り戻すために、自らも女子プロレスの世界に飛び込む。 「ピンクのメイド長」と呼ばれる華やかな衣装をまとい、レイナは正義のレスラーとしてその名を広めていく。

楽しんでいってくださいませ、ご主人様

二人はそれぞれの舞台でトップレスラーの順位を目指し、やがて運命の対決が訪れることとなる。

宿命の対決

試合は激闘を極め、どちらも一歩も譲らない。 しかし、レイナはただ勝つためではなく、リンを救うために戦っていた。 そして決定的な瞬間、レイナはリンの仮面を奪い取り叫ぶ
「リン!もう仮面の裏に隠れるのはやめて!本気で私と戦って!」
その言葉にリンの心が揺れる。 仮面が外れ、彼女の素顔が露わになると、長い間抑え続けた感情があふれ出す。

本当のあなたと戦いたい!

戦いは一進一退の攻防が続く。
リン「本当は、あなたのことが嫌いだった!いつも良い子ぶって!」
レイナ「知ってたよ!それでも私はリンと仲良くしたかったの!」
リン「うるさい!いつもいつもご主人様に媚びへつらいやがって!」
レイナ「思い出して、リン!あなたのご主人様が誰だったのかを!」
リン「もう何も思い出せない!思い出したくもない!私は、私は…」
レイナ「あなたのご主人様は、あなた自身なのよ!」
リン「わたしは、私の、ご主人様…?」
その瞬間、レイナの技がリンに決まり、勝者はレイナとなった。

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再び仲間として:ダブルスターコンビの誕生

試合が終わると、リングの上でリンは涙を流しレイナに抱きしめられ二人は和解した。リンは過去の自分を許し、絶望から解放された。

あなたの気持ちに気付けなくて、ごめんね

二人はかつての友情を取り戻し、再びメイドカフェみるきーうぇいで働き出した。しかし、二人の新しい姿は以前とは違う。彼女たちは今、メイドカフェのメイドでありながら、女子プロレスの世界でも活躍するダブルスターなのだ。

昼はカフェでは笑顔を振りまき、夜はリングで戦う二人。 かつての敵対関係は深い絆とともに結ばれ、人々に癒しと新たな希望を与えていた。

お帰りなさいませ、ご主人様

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