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茶ノ湯の掛物;003 寿山万丈高

【003 寿山万丈高】

「めっちゃめでたい!」
というような意味なのだろうな、
という推察はできると思います。

寿山とは、
長寿や業の長久であるという意味だそうです。

(中国福建省に寿山という山はあるようですが・・ここでは千古不易の山を指しています。通常は南山、陝西省西安の南の終南山を想定することが多いようです。ここには隠遁者や仙人などの求道者が多く、堅固で不動のもの、長寿や業が長久であることの象徴とされているとのことであります。)

万丈は、非常に高いことを示しています。

茶の湯の世界では良く目にしますが、
禅語録の中には用例が少ないようです。

ちなみに・・・
丈は尺貫法の長さの単位で、10尺のことです。
1丈は、曲尺で約3.03m、鯨尺で約3.79m
つまり、
万丈は曲尺で30,300mということになります。
エベレストが8,848 mですので、ほんとに高いです!!
地上30,300mは成層圏です。。。
成層圏はオゾン層とかがある層です。

ずいぶん遠くまで来てしまいましたので、
急降下します。

寿山万丈高

成層圏行ってしまうくらいおめでたいこと、ということになりますでしょうか。

「寿」
もともとは「時間が久しい、命が長い」という意味を表す文字だそうです。
後に、命の長いことを祝福する意味に用いられるようになり、慶事に頻繁に登場するようになったようです。

寿山シリーズは実はたくさんあります。
寿山福海、寿山樹色満佳気、寿山松緑、寿山青々水碧々、寿山青不老、寿山千古、、、

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