七月ねがい

七月ねがい(ながつきねがい)と申します。気分次第で小説を投稿していきます。 別名義(タロット、商品券)

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ネット掲示板に顔を晒してしまった俺が電脳世界で伝説となるまで 第3話

第3話「おい! そこで何をしてる!」  俺が俺の生首との初戦を終え、安堵していたのも束の間、緑のマントに身を包み、大剣を持った筋骨隆々な集団が現れた。 「ここは立ち入り禁止の場所だぞ! 看板が建てられていた筈だ! ここで何をしていた!」  集団の先頭に立っていた男が問いかける。 「が……画像を消去しに来ました……」  俺は生首を追いかけるのに必死で看板に気付かなかったのだろう。  大声で怒鳴られて殺されるのではないかと死を覚悟して正直に此処へ来た経緯を話した。 「

    • ネット掲示板に顔を晒してしまった俺が電脳世界で伝説となるまで 第2話

      第2話「おおーっ! 多田君は筋がいいね。でも今のは練習だよ。本当の敵は攻撃してくるから油断するなよ」 「はいっ!」  そうだ。本当の敵、つまり俺の晒した顔は動く! それを念頭におかないと命取りだな……。 「そういえばアカウント名を聞いていなかったね。この世界ではアカウント名が自分になるんだ。アカウント名を教えてくれ」 「えっと……確かチープじゃなくて……ヒロヤスだ! 僕の名前はヒロヤスです!」 「そうかヒロヤスか。あ、僕のアカウント名はネタにされたりしそうだから今まで通り

      • ネット掲示板に顔を晒してしまった俺が電脳世界で伝説となるまで 第1話

        本作は以前小説家になろう様に掲載していた作品を創作大賞2024用に改題、加筆修正を加えたものとなります。 あらすじ第1話 俺は北海道在住中学生で非リア充の多田安弘。  最近は部活のサッカーから帰ってきたらすぐに着替えて大規模な電子掲示板であるBBS SPECIAL。通称スペシャルへ行くのが日課となっている。  家族は父と母と姉がいるが、父は外国へ出張に行っていて滅多に帰ってこないし、母は夜遅くまで仕事で帰ってこない、姉も東京にある大学の寮で生活しているので、12時頃に母が帰

        • 隻脚転生〜松葉杖はチート武器だったらしい〜 第3話

          第3話「ででででは私は朝食のあっ、後片付けがありますからシンイチ様は部屋にもっ、戻ってください! 後で迎えに参りますからっ!」 いきなりまだ怯えたように落ち着きがなくなったな。と思いながらもシンディーを見つめる。 「わかったけど大丈夫か? また落ち着きがなくなってるぞ?」 「申し訳ありませんっ! じ、実は私男性に免疫がなくって2人きりになるとあがってしまうんです……」 「そうだったのか。まぁそんなに緊張することないからリラックスしてな。じゃあ俺は部屋に戻るから! じ

          隻脚転生〜松葉杖はチート武器だったらしい〜 第2話

          第2話「真一でいいよ。それでだ——俺足ないんだがどうすりゃいいんだ?」 「シンイチ、お前にはこれを使って貰おうと思う」  そう言うとナタは両手を手のひらを上にして前に出し、目を瞑った——すると鎖が出てきた時のようにどこからともなく長い棒状の物が現れ、ナタの両手に乗った。  俺は唾をゴクリと飲み込む——そして彼女の顔をまじまじと見つめた。 「これは……松葉杖!」  少し変わった形をしていたためすぐにはわからなかったがよく見ると松葉杖であることがわかった。 「そうよ

          隻脚転生〜松葉杖はチート武器だったらしい〜 第2話

          隻脚転生〜松葉杖はチート武器だったらしい〜 第1話

          あらすじ 第1話「よっしゃ!俺の番だ!いくぞっ!」  俺、田崎真一は高校の友人2人と家の近くにある川で飛び込んで遊んでいた。 「次はもっと高さある場所いかね?」 「よしいこうぜ」  友人の1人の正樹が場所を変えると言い出すともうひとりの友人の太郎が賛成し、場所を変えた。そこは今までで一度も飛び降りたことが無い程高い場所だった。 「ここは流石にヤバいだろ」 「だよな、下に何があるか分からないし……」  怖気付く2人を見て情けないなぁ……と思い、最初に飛び降りる

          隻脚転生〜松葉杖はチート武器だったらしい〜 第1話