ベトナムの中学生に教えてもらったこと
「こうでなくてはいけない」という型にはめるのではなく、素直で伸び伸びっていいなと教えてもらいました。
この学校は、140年以上の歴史があり10年以上前から日本語教育に取り組んでいる公立中学校です。日本の中学生が研修旅行で訪れて交流することもあるそうです。英語だけでなくフランス語や中国語、韓国語などたくさんの外国語をネイティブの先生に習うことができます。
日本語クラスは、1クラスは50人程で狭い教室にすし詰め状態と言ったところです。1年中暑いですからエアコンや扇風機は設置されていますが、汚れが目立ち埃が霧雨のように舞っています。長机と長椅子を使用しているので移動は一苦労ですから、机上を歩く生徒もチラホラ。
1時間目の開始は7:00です。朝食は、親が送迎するバイクに跨りながら食べたり、学校内の売店(日本の駄菓子屋のようで、お菓子やジュース、麺やスープ類の軽食があります)で買って教室で食べます。授業中も飲んだり食べたり、ゴミや食べ残しはそのままです… ですからゴミ袋を持参して授業前後にゴミを回収していました。授業中は反応が良く元気もあっていいのですが、騒がしくて授業後も耳鳴りが続くこともありました。
こんなことを書くと良い印象を持たない方もいるかもしれませんが、本当に伝えたいのはここからです。
生徒が本当に素直なんです。目がキラキラ輝いてるんです。
どのくらいかと言うと、
例えば日本の歌を練習するとき。SGO48(2021/12解散)があるのでAKB48は良く知っていますし、PPAPが日本で流行ったときはベトナムでも大人気でした。最近では米津玄師も人気がありますから、曲を流すとマイクを持って熱唱します。一人でも。
アクティビティを行うと、オレが私がと積極的です。すぐに盛り上がって本当に楽しそうです。言い争いになっても間違っても上手くいかなくてもチャレンジします。挨拶も目を見てきちんとします。私が困っているとクラス長(日本で言う学級委員)がすぐに助けてくれます。ゴミ回収も気づいた生徒が手伝ってくれます。先生の日や誕生日にはカードやプレゼントをしてくれます。
だから耳が痛くなっても、心はいつも爽快でした。